今日は、参考書の選び方について書きたいと思います。
この記事を見てくださっているあなたは、きっと大学受験に向けて、何かしらアクションを起こそうとしていると思います。
今や、大学入試の参考書は書店にあふれており、どれが今の自分にとって最適なのか分からないという事態が起きています。
今日は、そんな方へ向けて、参考書の選び方を説明したいと思います。
キーワードは
3原則+直感
です。
この記事を読み終える頃には、参考書を買いに行きたくてウズウズしているかもしれません。
では、始めていきましょう。
大前提:参考書のクオリティは上がっている
はじめにも述べましたが、本屋さんに行くと、本当にたくさんの参考書を見ることができます。
英文解釈の本だけでも軽く10種類以上は存在するでしょう。
このような状況でよく言われるのが、
「参考書はたくさんあるが玉石混交だ」ということ。
つまり、
クオリティは、良いものから悪いものまで様々ある。
だから、数あるテキストの中から質の高いものを選ばないといけない。
というわけです。
だから、インターネット上でも、「現代文のおすすめ参考書10選」というような参考書の紹介記事がたくさん存在しています。
しかし、僕は国語の参考書だけでも、20種類以上は見てきましたが、これまで「これはハズレだな」と思った参考書に出会ったことはありません。
もちろん、非常によくできているという参考書はあります。
しかし、「これをやっていては受験に落ちる」という参考書はないと思います。(あればとっくに市場からなくなっています。)
なぜなら、基本的に教えるべき事柄は同じだからです。
なので、まずは安心してください。
書店に存在しているたくさんの参考書のうち、どれをやっても大丈夫です。
とはいえ、最低限、参考書を選ぶ上で気をつけたいポイントというのは存在します。
次に、そのポイントを簡単に説明します。
参考書を選ぶときの3原則
参考書を選ぶときに覚えておきたい3原則があります。
それは
- 難易度
- 情報量
- 内容
です。
順番に説明します。
1、難易度
まず、当然ながら「適度な難しさ」のテキストを選ぶ必要があります。
難しさの判断はどうすればいいのでしょうか。
多くの場合、参考書のわかりやすい部分(表ウラ表紙、テキストの表紙を開いたウラなど)に難易度が書かれています。
例えば、このテキスト。
よく見てみると、表紙の下に、難易度が示されています。
このテキストは「入試基礎」となっているので、基礎からしっかりと勉強したい、数学が苦手だ、という人に向けたものです。
今の自分に当てはまるものを選びましょう。
2、情報量
けっこうこれ大事です。
一冊にあれもこれも詰め込まれていると、消化不良を起こしてしまいます。
では、分厚い参考書よりも薄い参考書のほうが良いということでしょうか。
いや、必ずしもそうとは言えません。
ページ数が少ない分、説明が言葉足らずだったり、1ページにぎっしりと文字が詰まっていることがあるからです。
基礎レベルでは、比較的情報量の少ない(レイアウトの見やすい)テキストをやるのが望ましいです。
反対に、細かいところまできっちりとできるようにしたい、という場合は、詳しいテキストをやったほうがいいです。
情報量の多いテキスト≠お得
情報量の少ないテキスト≠損
これをぜひ、覚えておいてください。
3、内容
これも、当たり前といえばそうなのですが、例えば、英語長文の勉強をしたいなら、長文のテキストを買うべきです。
大抵は、参考書のタイトルに書いてあるので判断できると思います。
そして注意したいのが、参考書と問題集の区別です。
◯参考書→問題の解き方、考え方を学ぶ。
◯問題集→単純に問題と解答・解説だけが載っていて、演習がメイン。
いきなり問題集を買ってしまうと、正しい解き方で解くことができないため、練習の効果が薄れてしまいます。
一方、参考書ばかりを買って、問題集に取り組まなければ、参考書で学んだ考え方を自分のものにすることができません。
信頼できる参考書1冊→問題集
この流れが基本となります。
自分は参考書が必要(解き方が知りたい)なのか、それとも問題集が必要(数をこなしたい)なのか。
この点も参考書を選ぶ際の判断材料です。
特にこだわりがなければ、オススメを教えてもらおう
もし、ここまで読んで、「う、自分で選ぶのがしんどい・・」と思った方。
塾や家庭教師、学校の先生などにオススメを聞いてみましょう。
それで大丈夫です。
先生を信じてテキストをやりこみましょう。
自分で参考書を選ぶことに、楽しみを見出す人もいるかもしれませんが、ストレスに感じる人もいると思います。
そういう人は、先生に選んでもらいましょう。
そのために塾や家庭教師の先生がいます。
独学で勉強している、という人や、自分で納得のいく一冊を選びたい、という人は、このつづきを読んでください。
結論:やりたい参考書をやればいい
これまでの内容をまとめましょう。
- どの参考書もだいたいのクオリティは保証されている。
- 難易度・情報量・内容の3原則を押さえる。
- 自分で選べなければ、先生のオススメでOK
もし自分で選ぶ場合は・・
自分がやりたいと思った参考書、それがあなたの取り組むべき参考書です。
デザインが気に入った、タイトルがかっこいい・・・
理由は何であっても構いません。
これだ、と思ったものを一途にやり抜いてください。
先ほどの3原則さえ心がけていれば、何を選んでも問題ありません。
ただし一つだけ注意点があります。
人の目を気にして参考書を選ばないことです。
例えば、
◯パターン1
本当は、「マンガで分かる〇〇」がやりたいけど、周りから「あいつ、マンガでしか勉強できない」って思われたくない。
◯パターン2
本当は「〇〇入門編」をやりたいけど、周りから賢いと思われたいから「〇〇難関大編」という参考書を選ぶ。
といった具合です。
ポイントは、「本当はこっちがやりたいけど、周りの反応を考えるとこっちの方がいいかな」という状況になっていないかどうかです。
本当に、「〇〇難関大編」がやりたい場合はやっても問題ありません。たとえ自分のレベルが難関大に達していなくてもです。
僕は、自分の惚れ込んだ参考書を徹底的にやることができれば、どんな参考書であっても、ある程度の学力を身に付けることができると信じています。
この記事を読み終わったら、ぜひ、一度自分で本屋さんに行って、参考書をペラペラと開いてみてください。
「これ、やってみたい。」とか「これなら私にもできそう。」という運命の出会いがあるかもしれません。