みなさんは、誰かのことをうらやましく思ったことがあるでしょうか。
あるいは、自分の能力のなさにがっかりしたことはありますか。
確かに、スポーツ、芸術など才能やこれまでの経験値がものをいう分野というのもあると思います。
(決して、才能が全てと言っているわけではありません。)
しかし、勉強、大学受験においては、
努力は才能を凌駕(りょうが)します。
これははっきりと断言できます。
だから、もしあなたが
・自分を変えたい
・人生を変えたい
と思っているのならば、
大学受験というタイミングは、千載一遇のチャンスだと思います。
本日は「勉強の可能性」について書いていきたいと思います。
受験には成長のための要素がたくさんある
たかが勉強で、人生が変わるなんてアホらしいと思った方!
まあ、ちょっと聞いてください。
結論から言えば、
(受験)勉強には、人間としての成長に関係する要素がたくさん含まれています。
だから、勉強すれば、自然とそうした要素を身につけることになり、結果として人生が好転していく。
というとてもシンプルな理屈なのです。
よく合格体験記などで、「私は受験を通して〜〜を学びました」とありますが、あれば実際その通りなのです。
一例を挙げましょう。
勉強というのは、まさに習慣化のトレーニングに他なりません。
毎日、決まった量の単語を覚えたり、時間割を組んで学習を進めていく。
人の行動の大半は習慣でできています。
だから、習慣が変われば、自然と結果も変わってきます。
この習慣をよいもので満たすことができれば、その結果も良い方向へと向かっていくのは明らかでしょう。
運動、食生活、貯金など、私たちの生活には
すればよいと分かっているけれども、なかなか継続できない
という習慣がたくさん存在します。
交通機関の発達によって、運動の機会は減り、
依存性のある糖質や脂質中心の食生活、
絶えず人々にものを買わせようとする消費社会、
高度に文明化された社会において、こうした誘惑に抗って、よい習慣をつけることはどんどん難しくなっています。
このような背景があるからこそ、
受験を通して成長できれば、それだけで周囲よりも頭ひとつ分抜きん出ることができます。
放っておけば悪習慣に染まっていく状況下において、
自律的に学習習慣を確立できれば、いわば勝手に差が開いていきます。
また、勉強の結果、大学へと入学したならば、
実際問題、収入が増えたり、入れる企業の選択肢なども幅が広がっていきます。
そして、先日の記事でも書きましたが、
勉強を通して、自分自身を客観的に分析する「メタ認知」の能力も養われます。
したがって、受験によって人生が変わるというのはあながち間違いではないんじゃないかと思います。
勉強は教養をつくる
ここまでで、勉強を通して得られる成長について話してきました。
まとめれば、
勉強によって、今後の人生でも役に立つスキルが身に付く
ということですが、
受験を通して得られるものはそれだけではありません。
私たちが、それぞれの教科で学ぶ内容、それ自体が教養となり、
今後の人生を生きる上で非常に大きな役割を果たします。
そもそもですが、
全く役に立たないことを学校教育で教わるはずがないのです。笑
例えば、
世界史で学ぶことは確実に今後の人生の彩りとなります。
海外に旅行した時に、より深くその土地の文化に触れることができます。
また、理科で学ぶ身の回りの現象についての説明は、
自然現象や人間が発明したアイテムについての理解に繋がり、
それらは生活の知恵につながっていきます。
そして、社会に出て全く使わないと揶揄(やゆ)される古文ですら、
その語彙の豊富さや当時の文化を知ることにより
日本に根付く価値観を知る大きな手がかりになります。
それぞれの教科の学びから得られる知識の総合は、
「教養」という形で人に取り込まれ、
その人の人格を形成する要素になっていきます。
最近は、否定的なイメージで語られることが多い「教養」ですが、
私個人としては、教養のある人は寛容な人であると感じています。
得られた豊富な知識によって、
あるものごとを白か黒か決めつけることなんてできない
ということを知っているからです。
勉強を通して、人は強くなれる
こんなことを偉そうに言っている私ですが、
当然ながら、高校時代からここまでのことを考えて勉強できていたわけではありません。
どちらかと言えば、ただがむしゃらに勉強していただけなところもあります。笑
しかし、あの日々から学んだこと、
それは各教科の知識もそうだし、学習習慣などのスキルも含めて、
今に確実につながっていると思います。
だから、
勉強の可能性を知った者として、
ぜひみなさんに伝えておきたいのです。
勉強を通して、人は強くなれると。
冒頭で言っていた誰かをうらやましく思うこととか、
最近は一切なくなりました。
もちろん、埋められない才能の差とかってあると思うのですが、
自分はこれで大丈夫だという自信があれば、正直あまり気にならなくなります。
ぜひ、みなさんも勉強の可能性を信じて、
一歩踏み出して欲しいなと思います。
そのために役に立つ記事をこれからも書いていきます。
みなさんのことを応援しています!