今日は、いよいよ教員採用試験で最重要ともいえる「面接試験」について書いていきたいと思います。
面接って苦手だな・・・と感じる人は少なくありません。
僕も面接が苦手で、アルバイトの面接でさえも緊張して行くのが嫌でした。笑
しかし、教員という仕事はあなたがなりたいと思って目指した職業であると思います。
面接試験とは、あなたのその思いを伝えるために用意された場でもあります。
なので、自分の考えていること、やりたいことを思い切り話せばいいのです。
・・・とはいえ、緊張しますよね。笑
緊張をゼロにすることはもちろんできませんが、しっかりと準備をすれば必要以上に緊張することを避けられます。
この記事では、面接試験に向けて具体的にどんなことをすればいいのか、説明していきます。
では、始めましょう!
◯この記事でわかること
- 面接でよく聞かれる質問
- 面接の答え方のルール
- 面接で気をつけること
面接は徹底的に準備をすべし
まず、面接試験を成功させるには、「徹底的な練習」が欠かせません。
「ありのままの自分」で行けばいい、とよく言われますが、それはぶっつけ本番で行けばいいということではありません。
よく考えてみてください。
「ありのままの自分」が緊張している状態で出るはずがありません。
たとえ人と話すのが得意という人であっても、準備はしっかりと行うべきです。
面接という限られた数十分の中で、シンプルに自分の考え、思いを伝えることが求められているからです。
これをまずは前提として理解しておきましょう。
では、具体的にどのような準備を行なっていくかを説明していきます。
1、質問の答えを準備する
まずは、面接でよく聞かれる質問について、自分の答えを準備していきます。
次のようなテキストを用いるとやりやすいです。
・教員養成セミナー2020年4月号別冊【カードで攻略 面接の質問168】
・2021年の教員採用試験 面接・場面指導83+【教職課程4月号増刊】
単純に考えれば、「教員養成セミナー」の方が168問のっているのでお得ですが、168問も回答を作って覚えておけるかと言えば微妙なところです。
面接で問われる王道の質問をおさえることができればいいので、個人的にはテキストはどちらを使ってもいいと思います。
また、自治体ごとに対策をしたいという方は、協同出版から各自治体の面接の過去問が出ています。
そちらを使うのもありです。
ちなみに僕は、教員採用試験突破のための学生サークルに所属していて、そこで面接の質問集をもらっていましたが、追加で志望自治体の面接の過去問を買いました。
2、面接練習をする
ある程度、自分の答えがまとまったら実際に面接練習をしてみましょう。
教員採用試験を目指す仲間と集まって面接を行ってみてください。
もしそれができないならサークルや学部の友達にお願いしてみてはどうでしょうか。
きっと、友達も就職活動の面接練習などが必要だと思います。
持ちつ持たれつで一緒にがんばっていきましょう。
その際、できれば、入退室からやってみてください。
実際にやってみると、なかなか自分の思ったように話せないことに気づくと思います。
でも、それでいいんです。
何度も繰り返し練習して、少しずつ慣れていきましょう。
友達には恥ずかしくて頼みにくい・・・という方は、大学のキャリアセンターを活用するのもありです。面接練習を手伝ってくれるところもあります。まだ行ったことがない人は一度行ってみることをオススメします。
3、エントリーシートと面接を連動させる
まだエントリーシートを提出していないなら、エントリーシートに「仕掛け」を作りましょう。
面接試験は、自分の提出したエントリーシートをもとにして進んでいきます。
ということは、エントリーシートに自分の聞いてほしいことを含めておけば、それを面接で聞いてくれる可能性が高いということです。
面接はすでにエントリーシートの段階からはじまっています。
例えば、自分は「新しい学習指導要領について徹底的に学んできた」という自負があるなら、エントリーシートに「学習指導要領を読み込んできました」や「新しい学習指導要領に求められている教材の扱い方を研究してきました」といった内容を書いておきます。
面接では、「新しい学習指導要領のポイントはどこにあると思いますか?」とか「具体的にどのような授業設計を考えましたか?」といった質問が予想されます。
したがって、エントリーシートをなんとなく作るのではなく、自分の得意とすること、たくさん語れることを含めておくことが重要です。
加えて、時に面接では、答えに窮する質問がされることがあります。
しかし、こうしてエントリーシートに仕掛けを施しておけば、自分のしてほしい質問とその答えに多くの時間が費やされるので、その”難しい質問”が登場するリスクを減らすことにもなります。
エントリーシートの記入方法については、また改めて記事を書く予定なので、そちらも参考にしてみてください。
面接での答え方【Simple is Best】
面接練習を行うとき、次のポイントに気をつけてみてください。
- まず、質問に答えるときは、「はい」と返事をする
- 質問に対して、シンプルに答える。
- それから、その理由や具体例を述べる。
- 答えは、長くなりすぎないように。
2、3のポイントをみて、思い出すことはないでしょうか?
そうです、これは論作文の書き方と同じです。
この型に沿うことで、自分の考えをシンプルに伝えることができます。
冒頭で、人と話すのが好きな人でも準備が必要だと述べたのはこのためです。
そして、ポイントの4つ目ですが、具体的には30秒前後を目指しましょう。
僕は、練習時に、面接官役の人に時間を計ってもらい、自分がどれくらい話しているかを確認していました。
30秒というのは、あくまで目安ですが、感覚としては「ちょっとシンプルすぎるかな」というくらいがちょうどいいです。
もし、面接官がもう少し詳しく聞きたいと思った場合、追加で質問をしてくれるので、こちらはシンプルな回答を心掛ければOKです!
面接での注意点
このようにしっかり準備さえできれば、もう面接は怖くありません。
最後に、面接で最低限気をつけておくべきことについて書いておきます。
- 入退室のマナーをしっかりと
- 元気よく返事し、答える
- 嘘は絶対にNG
まずは一つ目、入退室ですが、これをちゃんとやったから合格するとまではいいませんが、ちゃんとしなかった場合、面接官に対する印象を悪くすることは必至です。
こういうところで減点されてしまってはもったいないので、丁寧に行いたいところです。
そして、二つ目。若手の教員に求められているのは、他でもない「快活さ」です。
経験の未熟さをカバーできるエネルギーがあるかどうか、それは面接官も確認していると思います。
大きい声を出しましょう、というわけではありませんが、ハキハキとした受け答えは心がけましょう。
最後に三つ目です。普段から嘘をついてはダメですが、面接の時には厳禁です。
相手に良い印象を与えたいと思って、事実と異なることを言いたくなる気持ちはわかります。
しかし、ウソをついて合格しても何の意味もありません。
偽った自分が合格したのではないか、という疑念が残ることになります。
そして、多くの場合、面接官にそのウソはバレています。
それよりも、正直に「すみません、勉強不足で知りません。」とか、「申し訳ありませんが、わからないので調べておきます。」と言った方がよほどいいと思います。
ある意味、それで不合格になるのであれば、それは仕方ないことです。
勇気の要ることかもしれませんが、フェアに行きましょう。
そして、堂々と合格しましょう!
まとめ 面接を楽しみ、合格を手にしよう
僕は高校時代、野球部に所属していたのですが、よく「練習で泣いて、試合で笑え」と言われました。
本番を楽しむことができるのは、しっかりと準備をした人なのだと思います。
面接で答えを準備しているときは、自分と向き合う良い機会でもあります。
自分が始めに抱いた教員に対する思い、自分がどんなことを頑張ってきたのか、それを面接官に聞いてもらいましょう。
しっかりと準備されていれば、それは面接官に届くはずです。