教員採用試験

専門教養の勉強法〈共通編〉

今日からいよいよ専門教養試験の勉強法について説明していきます。

よろしくお願いします!

専門教養とは?

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 各教科の筆記試験です

筆記試験で最も重要なのが、この専門教養です。

国数英社理それぞれの教科に関する試験で、記述式で出題されます。

※中学校、高等学校のみ。小学校は教科別ではなく、全教科型の試験が課されます。

率直に言って、この試験はできる限り満点に近い点数を目指したいところです。

なぜなら、教科の知識というのは先生にとっての生命線だからです。

仮に、教える技術が不足しているものの知識が豊富な先生の授業が成り立つことはあっても、その逆はありません。

試験の難易度に関わらず、ガリ勉していきましょう!

 どんな問題が出るのか?

詳しい出題範囲はもちろん各教科によりけりですが、問題の種類は大きく3つに分けることができると思います。

  1.  各教科の問題
  2.  各教科の学習指導要領からの問題
  3.  各教科の指導法についての問題

1については、割愛します。(僕は高校国語で受験したので、国語の勉強法についてはまた記事を書く予定です。)

 記事ができました!

国語の勉強法について、詳しくはこちらをご覧ください^^

専門・国語の勉強法1〈現代文・知識編〉

専門・国語の勉強法2〈現代文・思考編〉

専門・国語の勉強法3〈古文・漢文編〉

2と3については、教採ならではの問題といえます。

2は、学習指導要領の記述の一部を答える問題など、教職教養のような感じで出題されます。

3は、「〇〇(単元名)」をどのように生徒に教えるか、授業計画を書きなさい、といった実際の授業プランを問われます。

僕が受けた自治体は二つとも記述問題の数が多く、時間がギリギリでした。スピードも求められる、ということも覚えておいたほうがいいでしょう。

専門教養の勉強法

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それでは、勉強法の説明に移ります。

 記述問題のトレーニングをする

先述しましたが、この専門教養は記述回答式です。

国公立大学の試験をイメージしてもらえれば大丈夫です。国語なら100〜200字の記述問題が、数学なら証明問題が、英語なら英作文が出題される、といった感じです。

各自治体によって、記述問題の比率はそれぞれですが、記述形式の対策は必須であると思っておいた方がよさそうです。

ちなみに、難易度はどれくらいなんだろう?と思うかもしれません。

一概には言えませんが、国立大学の問題が7割以上解けるなら問題ないと思います。

 いつから勉強をはじめるべきか?

ところで、みなさんは大学受験の時に覚えたことをどれくらい覚えていますか?

僕の大学では、教職過程の一つに母校の授業を見て、先生にインタビューしてくるという行事?がありました。

大学一年生の夏休みに母校を訪問し、授業を見学したのですが、、

あれ、これって何だっけ?

みたいな事態が多発しました。

すでに大学一年の時点でです。

それがバレていたのか、その後の先生とのインタビューで、

先生「ぽん吉君、君は教採受けるの?」

僕「はい。そのつもりです。」

先生「早めに、勉強しときなさい。教採はけっこう難しいよ。」

僕「はぁ・・・」

ということがありました。

僕ほどではないにしても、大学受験から数年も立つと、知識はだいぶ抜け落ちてしまうものです。

そして、意外と基礎がやられていたりします。

国語なら「助動詞「む」が何形に接続するんだっけ?」といった感じで、細かいところがあやふやになってくるのです。

加えて、記述問題を解く力というのは、一朝一夕には身につきません。

もし高校時代に私立大学しか受験していないよ、という人は、それこそ一から記述問題の対策を始めなければなりません。

勉強を早く始めるに越したことはありません。

具体的には、一年前(大学3年生の夏)から始めておきたいところです。

周りの人も、インターンシップに行ったりする時期なので、ちょうどよいかもしれません。

その時期に自分の学力・知識量を点検し、今後の学習計画を立てましょう。

 スケジュールについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

いつから始める?教採の勉強スケジュール【保存版】

 過去問は年明けからでOK

しかし、実際に過去問対策に入るのは、早くても半年前(受験する年の初め)からで大丈夫です。

ここからは、教職教養や一般教養の勉強も入ってくるので、一旦そちらにウエイトを移していきます。

ある程度、教職教養と一般教養が身についてきたら、専門教養の過去問に入っていきましょう。

過去問を解き、学習指導要領と指導法の対策をします。

専門教養の勉強時間を使って、学習指導要領を読み込みましょう。

指導法については、時間を計らずに、じっくり自分の納得いくまで答えを練ります。

これだけ対策できれば、専門教養も無事に突破できるでしょう。

 どうやって教えるかを考えながら解く

教採に向けて専門の勉強をする、ということはその教科の「学び直し」をするということに他なりません。

ぜひ、「この部分をどうやって生徒に教えるといいかな?」と考えながら勉強を進めていってください。

みなさんは高校時代に一通り、その教科を学んだので、どこが苦手なところや難しいところが経験的にわかっていると思います。

以前の自分に教えるようなイメージで、どこが問題を解くポイントなのか、どこに注目すべきなのか、を明確にしながら復習を行いましょう。

まとめ 基礎知識の確認は早めにしよう

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敵を知り、己を知れば百戦危からず。

有名な孫氏の言葉です。

まず、自分の実力(がどれだけ落ちてしまっているのか)を知りましょう。笑

すべてはそこからです。

また、私立の学校を受験する時には、この高い専門性が求められます。これは公立の教採以上に求められます。

私立志望の方はこの点も覚えておいてください。

教科の基礎がばっちり頭に入っている先生の授業は、安定感があります。年齢は関係ありません。

ぜひ、この大学生という時期を有効に用いて、教員生活の準備を行っていきましょう!

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