今日は、僕(高校国語志望)が教員採用試験の面接でされた質問を紹介します。
※面接の基本的なことは以前の記事にあるので、参考にしてみてください。
今日は、僕が具体的に聞かれたことをみなさんと共有して、これらの質問について自分なりの答えを考えてもらえたらと思います。
では、始めていきます^^
「SNSの使用について、どう考えていますか?」
今や、高校では当然のこと、中学生でも多くの生徒がスマートフォンを持っています。
そのため、TwitterやInstagramなどのSNSで生徒がトラブルに巻き込まれるケースも耳にします。
このような背景の中で、教員採用試験の面接においても聞かれることが多いようです。
ポイントは、SNSを賢く使うための具体策を考えておくことです。
おそらく、SNSの使用について「私は〇〇だと思います。」と答えたのち、「では、そのために具体的にどのようなことをしますか。」と質問されます。
ここで答えに窮してしまわないように事前に対策を打っておきましょう。
「教員の不祥事を防ぐために何をすべきだと考えますか?」
教員の不祥事についても面接でよく尋ねられるテーマです。
特に、最近不祥事関係の事件のあった自治体や、不祥事が多く起きている自治体では聞かれる可能性が高いと言えます。
自治体としても、今後不祥事がないように細心の注意を払っているので、ここでしっかりと受け答えができるようにしておきましょう。
特に高校の場合、生徒との距離感には十分に気をつける必要があります。
実際に起こりうることなので、単に面接で聞かれるからというわけではなく、真剣に自分だったらどう防ぐかを考えておくのは大切です。
「教育実習でどのようなことを学びましたか?」
新卒で教員採用試験を受験する場合、これはまず聞かれると思っておいた方がいいです。
なぜなら、教育実習があなたにとって唯一の現場での経験だからです。
(講師経験のある人はそこでの経験を尋ねられると思います。)
大学で勉強してきたことを実際にやってみて何を感じたか、実際に授業をしてみてどう感じたのか、変に「優等生回答」を目指さず、率直に答えましょう。
これに類する質問として、
- 「教育実習で苦労したことは何ですか」
- 「教育実習の成果は何ですか」
なども考えられます。
教育実習中に、難しい・大変だと感じたことをメモしておきましょう。
「あなたが当自治体を志望する理由を教えてください」
これは、「なぜ他の自治体ではなく、うちなのか。」という意味を含んでいます。
民間の就職面接でいう「あなたは弊社を志望する動機を教えてください」というところです。
例えば、京都府と京都市は別々で採用試験を実施しています。
なぜ「京都府」ではなく「京都市」なのか。(その逆も然り)
採用側としても聞きたいところだと思います。
転勤など自分の生活上の都合はもちろん伝えて問題ないのですが、できればその自治体ならではの教育の魅力を指摘したいところです。
受験する自治体がどんな教育政策を行なっているのか、どんな子どもを育てることを目指しているのかを調べて面接に臨むのは、面接を行う方々への敬意を表すことでもあります。
面倒かもしれませんが、このあたりも抜かりなく準備しておきましょう。
「古文教育への抱負を語ってください」
これは、国語科限定の質問ですが、他教科にも応用可能だと思います。
似たような質問として、
- 古文の魅力はどのようなところにあると思いますか
- 古文が嫌い(苦手)な生徒に対してどのような指導を心がけますか
- 「古文なんて習っても何か役に立つのか」という質問に対して、どのように答えますか
といったものがあります。
これこそ、普段から問いと向き合っていなければ答えるのが難しい質問です。
即興でそれっぽいことを言ってもおそらくバレます。笑
僕も面接対策で、何度も答えを作っては直し、を繰り返しました。
そのおかげで、面接の最後にこの質問がされたのですが、「よしきた!」と思い、バシッと答えて面接を終えることができました。
自分の担当教科について、「こういう魅力があるんだ」「この教科の学びを通して、こういう力が身につくんだ」という熱意を持っていることは、専門性の高い高校の先生にとって、とりわけ重要です。
唯一解はありません。
自分なりの答えを作り出しましょう。
その他 高校の教員志望者が準備しておきたいテーマ
これは、実際に聞かれた質問ではありませんが、高校の教員を目指す人は考えておきたい質問を載せていきます。
- 「教科の魅力をどのようなところに感じていますか」
- 「キャリア教育についてどのような取り組みを行いたいですか」
- 「自分の教科で「主体的・対話的で深い学び」をどのように実現しますか」
など
やはり、高校での焦点となるのは、「学校教育の総括」と「生徒の進路実現」です。
義務教育は中学校までとはいえ、9割以上の生徒が高校に進学しています。
したがって、高校が体系的な学びの節目であるということができます。
今後、社会に出て古文に触れる生徒はそう多くはいないでしょう。
つまり、高校が生徒にとって古文を学べる最後の機会なのです。
これは他の教科についても同様です。
教科の学びの締め括りが託されているということもあり、高校教員の採用面接では、自然と教科に関するテーマでより掘り下げて質問されます。
また、半分近くの高校生は、その後大学へと進学します。
しかし、自分のしたいこと、人生の目標が決まらずに”なんとなく”大学へ行く生徒も少なくありません。
こうした状況の中、何を意識して進路指導を行なっていくのか、という点も高校教員に求められる視点です。
まとめ
どの質問も面接試験でよく聞かれるだけでなく、学校現場で遭遇しがちであったり、考えておくべきことだったりします。
そういう意味で、面接は教員として働くための重要な準備段階であると言えるかもしれません。
面接というと気分が重くなる人もいると思いますが、ぜひ将来のための準備だと思ってがんばっていきましょう!