人間は理性を持った生物で、先のことを考えることができます。
ゆえに私たちは物事を計画する能力を持っており、小さい時から計画を立てることを習います。
計画を立てることはできる。しかし、それを実行できるかどうかは全く別の話です。
たとえば、テストでひどい点数をとってしまい、「よし、明日からがんばって1日3時間勉強しよう!」と決意したはずなのに、次の日になると昨日の熱量はどこへ行ったのか、「なんかだるい・・」とやる気がなくなってしまっている自分がいます。
・決めたことが続けられない
・続けられたとしても長続きしない
そして、自分で決めたことすら実行できない自分に嫌気がさし、落ち込んでしまう。
「僕はなんてダメな人間なのだ」と。
こんな経験、あなたもあるのではないでしょうか。
今日は、続けることができなくて悩んでいる人へ向けて、ポジティブに考えられるためのポイントを紹介します。
続けられなくても落ち込む必要はない
自分を変えようと努力していることはすごいこと
この記事を読んでいるということは、あなたは何かしら自分を変える努力をしているということです。
それだけでも素晴らしいことです。
現状に満足せず、よりよい自分になりたいと思っていて、それを行動に移している(移そうとしている)
決してダメな人ではありません。まずは自信を持ってください。
そもそも人間というのは完璧な生き物ではない
私たち人間はどれだけ完璧にやろうとしても、そうすることができません。人間というのは不完全なのです。キリスト教圏の人はけっこうこの感覚を持っているのですが、日本人はそれを忘れて「がんばれば完璧にできる」といった考え方になりがちです。
まずは、この完璧主義を脱却しましょう。全か無か(All or Nothing)の考えをやめましょう。完璧主義は自分を追い込み、立ち直れなくなるほどにしてしまう恐れがあります。
継続することって実はかなり大変
「計画さえ決まってしまえば、あとはやるだけ」みたいな言い回しってよく聞くと思います。
しかし、「やるだけ」という言い方は、明らかに「実行する」ことを過小評価しています。
そんな簡単に実行できるなら誰も苦労しません。
特に、実行することに加えて、それを継続することは「やるだけ」におさまるものではありません。
何かを続けることって、変化がない分地味に思えますが、物事を成し遂げる一番大切な部分であると同時に、一番難しい部分であると思います。
とはいえ、このままではいけない、というのもまた事実。「変化しようとしている自分」から「実際に変化した自分」になるためには、やはり決めたことをやり続ける必要があります。そこで次に、「続けるために意識すべきこと」を説明します。
続けるための具体的方策
はじめはしんどいことを覚悟する
何かを変えるというのはエネルギーを要します。特に新しいことを始めてすぐは、体がそれに慣れていないため、これまでの自分の習慣に戻ってしまいます。
このように元に戻ろうとすることを「恒常性(ホメオスタシス)」というそうですが、何かを変えようと思ったら、このしんどい期間を乗り越える必要があります。
しんどい期間とは具体的にいつまでなのでしょうか。
どんなことを習慣づけたいかにもよりますが、たいていは3週間で、新しい習慣が身に付くといわれています。3週間ほど継続していくと、はじめに感じたようなしんどさが薄れていきます。
これは自転車をイメージすると考えやすいかも知れません。
自転車のこぎ始めってかなり力が要ります。止まっていたものを動かすのにかなりのエネルギーが必要だからです。しかし、こぎ続けてスピードに乗ってくれば、それほど力が要らなくなります。
はじめの数週間をなんとか乗り切りましょう。
失敗してもあきらめない
少年マンガみたいですが、これが続けるための最重要部分です。
先ほど述べたように、人は完璧に何かをなしとげることはできません。計画通りにいかないこともあります。
だからこそ、何度失敗してもそこで歩みを止めないことが大切になってきます。
「毎日10語英単語を覚える」と決めたとして、今日できなかったとしても、明日からまた始めましょう。
「SNSを見ない」と決心したのに、見てしまった。それでも明日からは見ないと決めて、またがんばりましょう。
そして、失敗した時、「なぜ失敗したのか」を考えてみてください。
再スタートするとき、「同じ失敗はしない」ということに気をつけます。
反省はしても落ち込まない。Never give upです。
まとめ 継続は生活の質を上げる
よりよい自分になるため、トライアンドエラーを繰り返すというのは、それ自体が価値のあることです。
その努力は「生活の質の向上」というより大きな形で報われます。
今日はそんな「習慣化・続けること」についての話をしました。
ぜひ、あきらめずチャレンジしつづけましょう!
最後にオススメの本を紹介しておきます。もっと具体的なテクニックを知りたい、という人はこれらの本を参考にしてみてください。
・マンガでわかる「続ける」習慣 古川武士、みつく著
何かをやめたい、という場合はこちら。
・マンガでわかる「やめる」習慣 古川武士、みつく著