ご存じのとおり、今年度から「大学入学共通テスト」が実施されます。
数学や国語で記述問題が出題されるなど話題になりましたが、今年度(2021年3月実施のもの)に関しては記述問題は出題されず、全問マーク式での回答となります。
プレテストなどはあったものの、具体的にどのような問題が出るのかは予測が困難であり、何をやったらいいか分からない、という受験生も少なくないと思います。
そんな状況下ではありますが、メインとなる勉強は、やはり「センター試験の過去問題」です。
もちろん断定はできませんが、センター試験を(テクニックなどに頼らず)解くことのできる力があれば、共通テストの問題はクリアできます。
今日は、参考書としてのセンター試験過去問の長所について説明していきます。
・この夏何を勉強しようかまだ決めていない人
・共通テストに向けて何をすべきか知りたい人
・参考書を探している人
ぜひ、この記事を参考にしてみてください!
練りに練られた問題
毎年50万人以上が受験するセンター試験は、当然ながら専門家の方々によって、多大な時間と労力を注ぎ込んで作られています。
僕の大学時代の教授にセンター試験の問題作成に携わった方がおられましたが、その方いわく「もうやりたくない。」そうです。笑
毎年、何かしらの批判を浴びているセンター試験ですが、国語と英語に関してはなかなか質の良い問題が揃っていると思います。(他の教科については専門外なのでコメントは控えます。)
これほど質の高い問題がそろっているのに、参考書(問題集)として使わない手はありません。(しかも安い!)
出題傾向も大事だけど、「実力」をつけよう
初めての共通テストなのでどんな問題が出るか不安、というのは気持ちとしてはとてもよく分かります。
しかし、出題傾向をつかむことに躍起になるよりも、センター試験の過去問を何年分もやり込んで、どんな問題が来ても突破できる「実力」を育む方が現実的と言えます。
例えば、国語では契約書などのいわゆる「実用的な文章・資料」が出題されるかもしれないということで話題になっています。しかし、センター試験過去問での大量の文章を読み解いていくスピードと、難しい言葉を噛み砕いて理解する語彙力を育てておけば、新傾向の問題はむしろ簡単に感じます。
(僕も試行調査を解きましたが、第一印象は「センター試験より易しいな」と思いました。)
問題を解く際に必要な力についても、(出題者の意図と反して)そこまで変わっていないと感じます。
簡単に言うならば、「これまで通りにセンター過去問をどんどんやり込んでいく」でOKです。
共通テストの傾向や対策などは、学校の模試や進路指導などでフォローしてくれるので、自主的な勉強としてはとにかく「実力」をつけることを意識しましょう。
自分の現在の学力を知ることができる
また、センター試験の過去問を解くことで、現在自分がどれくらいの学力なのかを(確認したくないかもしれませんが)確認することが可能です。
実際、塾などで新しく入った高3生には、早い段階でセンター過去問を解いてもらって、志望校まで何をする必要があるのかを確認します。
目安ですが、志望校別にセンター試験の得点ボーダーラインなどもネットで調べれば出てきます。
英語や古文では、知らない単語、覚えていない文法がどれくらいあるかも知ることができるので、たとえセンター試験を受験しないという受験生でも、解いてみることをオススメします。
できれば、「過去問題集」を買おう
今、本屋さんなどで売っているのは「共通テスト対策問題集」というタイトルで、プレテストの問題・解説や共通テストの対策法などにページが割かれています。
もちろん、それを買ってもいいのですが、オススメは「センター試験過去問」という以前のタイトルの方です。
なぜなら、「共通テスト対策問題集」は3〜5年分程度しかセンター過去問が入っていませんが、「センター試験過去問」は、過去問題が10年分近く収録されているからです。
センター試験ほどの質の高い問題を1000円前後で20回も解くことができるのは断然お得です。
地歴なら自分の苦手分野を知ることができたり、数学なら思いもつかなかったアプローチの方法を知ることができます。
おそらくもう中古でしか買えないのですが、Amazonやメルカリなどで探してみても良いと思います。
メルカリなら定価より安く買える可能性も高いので、さらにお得になるかもしれません。
まとめ
それでは今日のまとめです
・共通テストになっても基本は「センター過去問をどんどん解く」でOK!
・出題傾向も大事だけど、それよりも「実力」を育てよう
・まだ基礎レベルかな、という人も夏休み中に一度はセンター過去問を解いてみよう
僕が考える勉強ルートは
1、参考書(問題の解き方、発送を勉強する)
↓
2、センター試験過去問
↓
3、志望校の過去問
という3ステップです。
基本と志望校過去問の間に位置するのが「センター過去問題」です。ここで演習量を積んで、志望校対策の段階へ進む架け橋としましょう。
センター過去問を使った勉強法については、また別の記事で紹介予定です!
そちらも合わせて読んでみてください^^