こんにちは。
今日は、少し「小ネタ」回として高校生活のことについて書こうと思います。
高校に入ると、いろいろなテストがあります。
中間テストや期末テストの他にもいろいろあります。
そこで、今日は「高校生活で受けるテスト」を10種類まとめてみました。
現在高校生のみなさんは、それぞれのテストの対策なども説明してみたので、ぜひ参考にして下さい!
また、かつて高校生だったみなさんも、当時を懐かしんがり、「へー、そんなテストもあるのか」と楽しんでいただければ幸いです。
それでは、早速はじめていきましょう。
今回、紹介するのはいわゆる「進学校」で実施されているテストです。
高校卒業後、就職する人が多い学校や工業・美術系の高校などではあてはまらないものもあるかもしれません。ご了承ください。
1、新入生テスト
- 時期:高校1年生
- 試験範囲:中3の春休みの宿題
- 試験科目:国数英
- 特徴:春休みの宿題のチェックと、今年の新入生の実力を見るためのテスト。クラス分けの基準になることも。
まず紹介するのは、高校に入学した直後に実施される「新入生テスト」です。
大体が、入学前に出されている宿題のテキストから出題されます。
試験は国数英の3教科、1日で終わることが多いです。
学校としては、宿題をちゃんとやってきたかのチェックと、今年の新入生の学習到達度をはかる目的があります。
例えば、中学3年で習う計算問題の出来が悪ければ、最初の授業はその復習から始めるなど、授業の方針の参考にされたりします。
難易度は?
一部の超進学校をのぞけば、ほとんどが宿題のテキストから出題されるので、そこまで難しい問題は出ません。
対策は?
宿題をきちんとやることです。
宿題の量にも注意が必要です。公立の進学校は、国数英それぞれ1冊テキストが配布されて、けっこうな量の宿題をやってこないといけない場合があります。
中3の方は、高校から宿題をもらったその日に、何ページあるかを確認して、どれくらいのペースで進めれば終わるのかを知るようにしましょう。
2、定期テスト
- 時期:一年に5回(2学期制の学校は年4回のところも)
- 試験範囲:授業で扱った内容+補助教材
- 試験科目:5教科+α
- 特徴:国数英は基本的にテストは2種類。中学校までと比べると、圧倒的に試験科目が増加。
次は、定期テストです。
おおむね、次のようなスケジュールで年に5回試験があります。
- 1学期中間テスト 5月
- 1学期期末テスト 7月
- 2学期中間テスト 10月
- 2学期期末テスト 12月
- 3学期学年末考査 3月
特徴としては、国語、英語、数学は基本的に2種類テストがあります。
例えば、数学なら数学Ⅰと数学A、国語なら現代の国語(旧:国語総合現代文)と言語文化(旧:国語総合古典)といった具合です。
多くの学校では、テスト1週間まえからテスト期間となり、部活動などが休みになります。(強い部活や大会前の部活は除く。)
試験範囲は、授業で扱われた教科書やプリントからの出題がほとんどです。
高校3年生になると、定期テストで初見の文章を出題する学校もありますが、1、2年生では基本的に授業で学んだところから出されます。
英単語や、古文単語、現代文単語などのテキストが学校から配られている場合、それらが定期テストの範囲に組み込まれることも多いです。
対策は?
普段の授業が一番の対策です。勉強する科目が多いので、試験前に一気にやるよりも、日々の授業でしっかり課題を出したり、理解するように心がけましょう。
分からないところは、放置しておかず、先生に聞きに行ったり、友達に教えてもらいましょう。
定期テストの勉強の仕方については、別で説明していますので、興味のある人はぜひそちらをご覧ください。↓
また、授業進度の速い学校の場合、試験対策は1週間前からでは間に合わないことも多々あります。
塾や家庭教師を利用している方は、遅くとも試験の2週間前には、テスト勉強の仕方やスケジュールの立て方について相談しておきましょう。
3、一斉テスト
- 時期:定期考査のない月に実施
- 試験範囲:授業で扱った内容+補助教材
- 試験科目:国数英(全てではないことも)
- 特徴:テスト期間のない授業内容の確認テスト。実施されない学校もある。
おそらく初めて耳にする方も多いと思いますが、一部の進学校では「一斉テスト」と呼ばれるテストがあります。
これは、定期テストのない月に実施され、例えば6月などに授業の内容や補助教材(ネクステージやヴィンテージなど)を試験範囲とするテストのことです。
これだけ聞くと、「あれ、中間、期末テストがあるのに、なぜわざわざ一斉テストなんてものをやらないといけないのか?」と疑問に思われる方もいるでしょう。
なぜ、このテストがあるかというと、進度が早い学校では、中間テストと期末テストの間が空きすぎていると、試験範囲が膨大になってしまうからです。
特に公立の進学校では、高校2年生までに高校のカリキュラムを仕上げて、高3の一年は受験対策に充てるところが多く、どうしても授業の進むスピードが速くなってしまいます。
授業スピードが速くなるため、当然定期テストの範囲も広くなってしまいます。
加えて、先述の通り、英単語や古文単語などのテキストを使った知識も確認しなければなりません。
そこで、学校としては、定期テストの間に別の試験を設けることで定着度を確認したい狙いがあるわけです。
以上が、一斉テストの概要ですが、一番の問題は中間や期末とは異なり、テスト期間がないことです。
僕の行っていた学校もこのテストがありました。僕は野球部に所属していたので、気づけば明日が一斉テストで部活から帰ってきて、途方に暮れ、泣きながら勉強していたことを覚えています笑
中間、期末テスト以上に、いかに普段の授業でこまめに分からないところを解決しておくかが大事になってきます。
今思えば、この一斉テストがなかなか厳しい(害悪な)タイプのテストだったな〜と感じます。
4、実力テスト
- 時期:年に2〜3回
- 試験範囲:これまでに学習した範囲すべて
- 試験科目:国数英
- 特徴:「校内模試」と称される学校も。日々の勉強、理解度などまさに「実力」が試されるテスト。
おそらく進学校なら誰もが避けれは通れないのが、この「実力テスト」。通称「実テ」。
このテスト、教科書の特定の文章や、単元が出るわけではありません。
国語や英語では、これまでに読んだことのない「初見の文章」から問題が出題されます。
また、試験時間も60分ではなく、80分程度になることが多く、満点は200点満点になります。
感覚的には「模試」に近いです。
テストは学校の先生が作りますが、けっこう中身は大学の入試問題だったりします。
対策は?
覚えるのではなく、理解する勉強が必須です。
定期テストはノートに書いたことを覚えたり、教科書ワークの問題の答えを覚えたりすれば、ある程度の点数は取れるのですが、実力テストはそうはいきません。
これまでに習った知識を組み合わせて、未知の問題を解いていくタイプなので、まずは一つ一つの内容をきちんと理解しましょう。
数学なら、なぜその解き方をするのか、この公式はどういう時に使えるのかなどの基本の部分を理解しましょう。
国語(現代文)なら、教科書の内容を覚えるのではなく、なぜその答えになるかを「論理」に基づいて考えましょう。例えば、直前に「言い換えれば」という言葉があるから、この部分を答えに書けばいい、というふうに文章が変わっても(どの文章においても)使える考え方を身につけましょう。
5、外部模試
- 時期:年に数回(学年によっても回数は異なる)
- 試験範囲:これまでに学習した範囲すべて
- 試験科目:5教科(or自分の必要な科目のみ)
- 特徴:学校によっては、模試の会社、名称が異なる。大学受験のためにはぜひ重視したいテスト。
次は、外部模試です。
先ほどの実力テストがいわば「校内模試」であるのに対して、この模試は都道府県内、もしくは全国の高校生(主に進学校)が一斉に受験するテストです。
「全統模試」という呼び方が一般的です。
高校1〜2年の間は、記述回答型の模試が中心ですが、高3になると、「共通テスト模試」というマーク方式の模試も受けるようになります。
どの模試を受けるのかは基本的に学校が決定しており、みなさんは指定の日に教室で模試を受けることになります。
だいたい、定期テストのあとの平日や、土曜日を利用して受験することが多いです。
この「外部模試」には先ほど述べた全統模試の他にも、いろいろな種類のものがあるのが特徴です。
例えば、
- スタディーサポート…学習習慣を定着させたい高校1年生や、自宅学習に困難を感じている生徒が多い進学校を対象とした模試。
- ハイレベル模試…中堅大以上を志望する高校生が中心の模試。
- オープン模試…「東大オープン」や「京大オープン」など、特定の大学を志望する高校生が中心の模試。受験会場は学校外で、試験後に予備校の先生が対策の講義をしてくれることもある。
- 小論文模試…高3の推薦入試をはじめとした様々な場面で、入試科目とされている「小論文」のための模試。
などがあります。
学校が指定するものに加えて、自分で選択して受験できるタイプのものもあるので、自分の志望校や学習状況などを考えて受験するかどうかを検討しましょう。
対策は?
先ほどの「実力テスト」同様、丸暗記ではなく、応用できる知識を身につけるような学習を心がけることです。
模試の勉強法についても、別で記事を書いています。よろしければご覧ください。↓
6、大学入学共通テスト、大学入試
- 時期:高3の1月以降
- 試験範囲:これまでに学習した範囲すべて
- 試験科目:自分に必要な科目
- 特徴:高校3年間の集大成。知識や思考・判断力を含む総合力を見るための試験
おそらく、多くの高校生にとっての本番となる入試がこれらのテストです。これまでのテストはすべて、このテストのためにあったと言っても過言ではありません。
特に進学校にとっては、この共通テストが学校行事に組み込まれています。(実際、共通テスト前に決起集会?のようなものをやって盛大に生徒を送り出したりします。)
当日も、先生が試験会場に応援に来てくれて、チョコレート(たいていキットカット)やカイロなどのアイテムをくれたりします。
これらの試験対策については、当然ながらここで書き切れるものではないので割愛します。防寒対策と忘れ物には十分に注意しましょう。
7、共通テストチャレンジ(旧:センターチャレンジ)
- 時期:高2の1月
- 試験範囲:今年の大学入学共通テスト
- 試験科目:国数英
- 特徴:高2生に向けた、共通テストを知るためのテスト。
今年の大学入学共通テストの問題を教室でやってみるというテストです。
入試まで残り1年ということを感じるためにも重要な意味のあるテストです。
ここで、共通テストの問題を初めて解くという高校生も少なくありません。
問題の多さと難しさに絶望して、現実に直面し、塾や家庭教師を探し始めるきっかけになったりもします。
とはいえ、ここで全然できなくても問題ないです。共通テストというのがどんな試験なのかを知るためのものですので、あまり落ち込む必要もありません。
まずは何から始める必要があるのか、受験勉強を本格的にスタートさせるきっかけになりさえすれば、このテストは大成功と言えるでしょう。
8、小テスト
さて、ここからは大きなテストではないけれど、重要なテストを紹介していきます。
まずは、授業時間中の小テストです。
英単語にはじまり、古文単語や現代文単語、漢字などの基本的な知識をどんどん覚えていくためのテストです。
配布されているテキストの指定範囲から出題され、主に授業の最初にテストを行います。
英語については、英単語だけではなく、基本例文のようなものを覚えてきて書くというタイプの小テストもあります。
先ほども書いたように、速やかに高校の学習内容を終わらせたいという場合はこの授業中の小テストがカットされ、その分一斉テストや定期テストで英単語帳がテスト範囲に組み込まれたりします。
定期テストにはもちろん、模試の勉強にもつながるので案外バカにはできないテストだったりします。
9、課題テスト
夏休みや冬休み明けに、宿題の出来を確認するテストです。
これはどちらかというとやや大きいテストと言えるかもしれませんが、特筆することもないので、こちらに載せておきました。
僕自身の経験ですが、高1夏休みの数学の宿題が分からなさすぎて、答え合わせと称して赤ペンで答えを書きまくったことがありました。
何をしているのかがわかっていないので、課題テストに同じ問題が出たのは分かっても全く解くことができませんでした。
夏休み、冬休みの課題はもらった日から始めましょう!
10、スペリングコンテスト
英単語のつづりを書くというテスト。
正直、やらない学校もありますし、僕もやらなくてもいいんじゃないかと思います。(後輩にカンニングした子がいて、1週間部活動停止になったのはいい思い出。)
まとめ
気づけばかなりの長文になってしまいました。
こうしてみると、高校生活は常にテストと共にあるような気がしますね…
確かに僕の高校時代を振り返ってみても、常に何かのテストに追われていたような記憶があります。
とはいえ、こうした定期的な試験が勉強に対する目標となって、モチベーションになるものまた事実。
どうせ受けなければならないのであれば、ぜひ有効に活用したいものですね。
今日はここまでにしたいと思います。
お付き合いくださりありがとうございました^^