そろそろ中間テストですね。
新しい学年になって最初のテスト、
高得点を狙うにはうってつけのタイミングです。
だいぶ前ですが、定期テスト対策についての記事を書きました。(まだ読んでいない方はこちらも合わせてご覧ください。)
今日は、最新版として、
何を勉強すればテストの点数に直結するのか
という点について、
高校国語科の教員である私が説明していきたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください!
定期テストの目的
まず、そもそもなぜ定期テストが存在するのか
という点について押さえましょう。
定期テストは、当然ながら成績を記録するため、
つまり、それぞれの教科・科目の単位を認定するために行います。
「試験の点数」というある程度客観的な数値によって、
その生徒に、
たとえば現代の国語(国語)の単位を認定してよいかを判断する
という仕組みになっています。
そこで、テストはどのようにして出題されるかなのですが、
基本的には授業で扱った範囲から出題されることがほとんどです。
授業とテストが対応しているからこそ、
授業の意味があり、テストの意味があります。
これは一見当たり前のことなのですが、重要なポイントです。
観点別の出題形式を理解しよう
それでは具体的に、定期テストの問題の構成について考えてみましょう。
先ほども述べたように、
テスト範囲は授業で学習した範囲から出題されますが、
その問題の性質には大きく分けて2つの種類があります。
一つは、「知識・技能」
そしてもう一つは、「思考・判断・表現」
です。
簡単にそれぞれの分野の説明をしておきます。
・知識・技能…その教科の単元に関する知識を問う。たとえば、単語の意味やその時代に活躍した歴史上の人物など。
「技能」というのは、知識を活用して一定の処理を行うことができるかということ。たとえば、数学で言えば、平方完成ができるかとか。
・思考・判断・表現…単に知識だけでは説くことのできない問題。たとえば、文章を読んで要約したり、証明問題を解いたりするなど。記述での回答を求めることが多い。
これは、数年前に行われた大規模な学校教育の改革によってなされました。
テストの一つ一つの設問に「知識・技能」or「思考・判断・表現」どちらを問う問題なのかを明記する必要があるようになったのです。
この比率を何%にするかはそれぞれの学校や先生によって、違うのですが、
だいたいは
知識:思考=7:3
か
知識:技能=6:4
の割合であることが多いです。
これが何を意味しているのか。
それは、
定期テストの半分以上は知識問題である
ということです。
知識・技能の問題を攻略せよ!
今、けっこう大事なことを言いましたよ。笑
定期テストの問題のうち、半分以上は知識に関連した問題です。
ということは、
覚えさえすれば、勝手に点数が取れるんじゃ。。
はい、その通りです。
まず何がテストに出そうかを考えてみてください。
たとえば、古文であれば以下のものがテストに出やすいです。
・文章中の漢字の読み方
例:上達部→なんて読む?
・文章中の単語の意味
例:ののしる→どんな意味?
・文法の説明
例:〜ならねど、→「ね」を文法的に説明せよ
・文学史
例:この文章の出典と作者名、成立年代を答えなさい。
加えて、試験範囲で古文単語のテキストが入っていれば、
それを繰り返しやって覚えていきます。
そして、大抵の場合、
大事なところは授業中に先生が「大事だ」と言っています。笑
どうやったらたくさん暗記できるか
とは言ってもなかなか覚えられないんです・・
という方もいると思います。
申し訳ないのですが、次のことを覚えておいてほしいです。
1回や2回で覚えられるほど人間は賢くない。
残念ながら、私たちはいろいろなことを忘れてしまいます。
特に、楽しいと思えないテスト勉強で詰め込んだ知識というのは、
脳があまり必要だと判断しないのか、すぐに記憶からデリートしてしまいます。。
これは人間の仕組み上そうなっているので、ある程度は諦めるしかありません。
ではどうするか。
① 繰り返す
② できるだけ印象に残るように覚える
の2つを心がけましょう。
①の繰り返すについて、
1度に4時間じっくりと取り組むよりも、1時間を4日に分けて覚えているかをチェックした方が記憶には残りやすいです。
また、②について、
私は見出しで「暗記」という言葉を使いましたが、「暗記」というのは最後の手段です。
基本的には、どうすれば暗記せずにすむかを考えましょう。
なるべく、なぜそうなるのかという「理屈」で理解するようにしてほしいのです。
すると、知識と知識が結びついて、忘れにくくなります。
特に文法や単語については、理屈を理解することで
かなり長期間記憶にとどめておくことができます。
どうすれば楽しく勉強できるかを工夫する
先ほども言ったように、
つまらない=重要ではない
と脳が判断して、記憶をすぐに消去してしまうのであれば、
テスト勉強を楽しいものにできればいいのではないでしょうか。
そうできれば苦労しないと思われるかもしれませんが、
楽しく勉強するための工夫はいくらでも可能です。
・友達と問題の出し合いをする
・みんなで一緒に勉強して教えあう
・本質をじっくり理解して、なるほど!という発見を味わう
などなど
勉強自体を楽しむ方法はたくさんあります。
私の授業では、「楽しむ」ということを何よりも大切にしています。
楽しむとは文字通り笑いがあることもそうですが、
その教科の核心に触れた時、感動に似た楽しさを感じることができます。
ぜひみなさんにもその感覚を味わってほしいなと思っています。
まとめ
今日は、定期テストの勉強について話しました。
ポイントは知識・技能の問題を優先して攻略していくこと。
ぜひ、何がテストに出そうかを考え、楽しんで勉強してみてください!
※「思考・判断・表現」系統の問題についてはまだ別で記事を書く予定です。
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