前回、夏休みの勉強法について記事を書いたのですが、そちらは主に国公立大志望など、共通テストを受験予定の人に向けての記事でした。
前回→【高3生必見!】夏休みの勉強で抑えておきたいポイント5つ
そこで、今日は私大一本に絞っている人に向けて、この夏どんな参考書で勉強していけばよいかを紹介したいと思います。
- 公募制推薦を受験予定の人
- 夏まで部活があって、まだ基礎ができていないという人
- 国数英に絞って勉強したいと言う人
ぜひ、参考にしてみてください^^
公募制推薦とは?
一部の私立大学では秋(10月〜11月くらい)に公募制推薦という入試形態が存在します。
僕は京都に住んでいるので関西圏で言えば、
- 京都産業大学
- 近畿大学
- 甲南大学
- 龍谷大学
- 佛教大学
- 京都女子大学
- 京都橘大学
などなど、いわゆる中堅と呼ばれる私立大はたいていこの時期に最初の入試が行われます。
受験教科は2教科ないし3教科のところが多く、学校の成績を持ち点として勝負できるパターンもあります。
近年の入試改革の波で、公募制推薦も変革を迫られているようです。最新情報はそれぞれの大学の公式サイト上で確認してください。
公募制推薦は難化している
データがないのではっきりとしたことは言えないのですが、公募制推薦はここ数年で突破が難しくなってきているように感じます。
以前は7割とれれば合格だったのが、7割では合格できないケースが増えてきています。
(公募制推薦に限らず私立大入試は年々難しくなってきているようです。
参考:【私立or国公立】志望校どうする?迷っているなら国公立一択!)
ゆえに、公募制推薦での合格を目指そうと思ったら、夏休みにどれだけ準備できるかが勝負になって来ます。
夏明けから本格的に公募制推薦の過去問対策に入っていくため、その基礎固めとなる参考書を以下で紹介します。
英語:文法の頻出問題を抑える
オススメ参考書:即戦ゼミ8
英語では文法問題の占める割合が多く、1)発音・アクセント、2)4択文法問題、3)並び替え、4)会話形式の空所補充、などが一般的です。
ほとんどの大学が全問マークなので、英作文や英文解釈などは基本的にスルーで構いません。
ただ、文法だけに絞ると言っても本番は秋なので、一から学んでいる時間はおそらくありません。
そこでこの『即戦ゼミ8』です。
『NextStage』や『Vintage』、『UpGrade』などでおなじみの文法テキストの一つですが、『即戦ゼミ8』の利点は、問題の量がほんとうにちょうど良い感じである、というところにあります。
NextStageやVintageは網羅制は高いのですが、公募制推薦対策としてはややオーバーワークだと思います。
とにかく英語は単語をやりつつ『即戦ゼミ8』をひたすらやり込む。
そして、夏明けから過去問演習、という流れでOKです。
『即戦ゼミ』は難易度別のシリーズになっていて、表紙がよく似ているので買い間違えないように気をつけましょう。
オススメなのは青い表紙の『即戦ゼミ8』です。
国語:得点のブレをなくし、確実に点を取る
オススメ参考書:船口のゼロから読み解く最強の現代文(Gakken)
先ほども述べたように、近年公募制推薦では高い得点率が求められます。
「問題自体はそこまで難しくないが、ミスした人から落ちていく」というタイプの入試と言えます。
そこで重要なのが国語、とりわけ現代文です。
「現代文をこれまで特に勉強したことがない」という人、けっこういるのではないでしょうか。
もちろん、感覚的に解いていって良い点がとれるということもあるのですが、それは問題文のジャンルや自分の気分に大きく左右されてしまいます。
つまり、点数が安定しないのです。
これは公募制推薦では致命的な弱点となってしまいます。
(参考:現代文、フィーリングで大丈夫?【読み方を学ぶべき理由を徹底説明】)
だからこそ、夏の時間を使って現代文の読み方をしっかり身につけましょう。
数学:なぜ?を理解すれば一気に伸びる
オススメ参考書:数学ⅠA入門問題精講(旺文社)
特に文系の受験生にとっては、数学はできれば避けて通りたい教科かもしれません。
しかし、公募制推薦においては、むしろ数学を選択したほうが高得点を狙える可能性があります。(国数英から2教科選択の場合)
なぜなら、教科書の基本例題や応用例題をベースにした問題が中心に出題されるからです。非常に対策がしやすいのです。
とはいえ、数学の基礎がズタボロですよ・・という人にぜひオススメしたいのが『数学ⅠA入門問題精講』です。
これまでの数学の参考書って、公式がバーン!と載っていて、「練習問題でどんどん公式を使って覚えていこう」というスタイルのものが多かったのですが、この『入門精講』は「なんでその公式が出てくるのか」を徹底してわかりやすく説明してくれています。
「なんでそうなるのか」という発想を理解できれば数学はどんどん伸びていきますし、楽しくなっていきます。
数学が苦手な人にこそ使って欲しい一冊です。
『入門精講』については、別でレビューを書いています。そちらも合わせてご覧ください。
(参考:数学ニガテな文系、待望の一冊!【数学ⅠA入門問題精講の紹介】)
まとめ
<公募制推薦を突破するため夏やるべきこと>
・英語は文法の基礎を整える
・国語は、ブレない読み方を身につける
・数学はなぜ?の部分を理解する
公募制推薦は早い時期の入試なので、一般入試以上に、限られた時間をどう使うかが合否の分かれ目となります。
きっと部活動などのために、この夏休みから本格的に勉強開始という方もいると思います。
大丈夫です。まだ間に合います!
この記事を参考にして、ぜひ夏休みで一気に実力をつけていきましょう^^