勉強法・モチベーション管理

得意教科と苦手教科どちらから勉強すべき?

受験勉強において、

得意教科と苦手教科、どちらを優先して伸ばすのか

というのはよくある質問のひとつです。

そして、その解答として

「苦手教科を優先して伸ばすべき」

という意見の方が比較的よく耳にします。

 

・苦手教科の方がすぐに点数を上げることができる(伸びしろが多い)

・反対に、得意教科は勉強してもそこまで点数の上昇につながらない

 

といったことが理由だと思われます。

 

しかしながら、

私自身は

得意教科を優先して伸ばすべきだと考えています。

今日は、なぜ得意教科から取り組むべきなのかについて説明していきたいと思います。

 

 得意が自信を生む

他の記事でも述べていることですが、

私は、大学受験で最も大切なのは「自分にはできると思えること」だと考えています。

言い方を変えれば、「自己肯定感」と呼ばれるものです。

 

この感覚をいかに持つことができるかが、大学受験の攻略において非常に大切であり、

そして、今後の人生にもプラスの影響を与えることができると考えています。

 

ゆえに、日々の学習やその方向性についても

より自己肯定感を高めるにはどうすればいいのか

を基準にして考えるとよいと思います。

 

このように考えてみると、

まずは自分の得意な教科を極めていく方が、自信につながると言えるでしょう。

 

しかし、こう思う方もいるかもしれません。

「苦手を克服した方が自信がつくのではないでしょうか?」

 

もちろん、苦手なことができるようになるというのも自信につながると思います。

ただ、それは最優先ではありません。

 

これは経験した人には分かると思うのですが、

自分にはひとつ極めた分野があるという感覚はとてつもない安心感を与えてくれます

その安心感こそが自信だし、自己肯定感と呼ばれるものです。

・僕は数学なら確実に点数が取れる

・私は現代文ならどんな問題がきてもできる

この感覚をつかむと、勉強が楽しくなってきます

 

得意は自己肯定感を生み、そして学習のモチベーションにつながっていきます。

 

 得意教科は学習へのハードルが低い

また、これは実際問題として、

苦手な教科ってなかなかやる気にならないですよね。笑

 

私は、高校時代

国語と世界史についてはけっこう得意で、楽しく勉強できて、

そこまで抵抗がなかったのですが、

数学については、そもそも手をつけるまでにかなり時間がかかったことを覚えています。

 

特に受験勉強を始めた初期のころは、

いかに学習を継続して習慣にしていくかが重要になってきます。

分かりやすく言えば、

最初のうちは「勉強をいかに気持ち良く、楽しくできるか」が最も大切だということです。

 

そこでいきなり苦手教科に時間をかけてしまうと、

下手すれば挫折します

 

したがって、受験をトータルで見たときに、

得意教科から始めた方がメリットが大きいと言えます。

 

 極める過程で勉強のやり方が分かっていく

そして、得意を伸ばしていく中で、

学習全般に対するノウハウがなんとなく分かってきます。

問題の解き方や解説の使い方、

どのタイミングで復習すればよいか、

得意教科でうまくいったやり方を苦手教科に応用していくことができます。

 

そして、一つの教科はある程度のレベルまで到達できたという自信があるので、

苦手な教科で少々つまづいても、踏みとどまって学習を続けることができます。

これが「自分にはできる」という感覚のあるかないかの違いです。

根拠のない「自分はできる!」ではなく、

すでに一つの教科においてはそれを実現しているので、

自分としても納得感が違うわけです。

 

先にこの土台を作ることができれば、少々の苦手にはへこたれなくなります。

 

 得意教科がない人は好きな教科から始めよう

私にはそもそも得意な教科なんてありません・・

という方もいると思います。

そういう場合は、まず比較的勉強していて楽しいと思える教科から始めてみましょう

 

楽しいと感じるということは、その教科に適性があることを示しています。

 

 

そして、もしできれば、

その教科のどういうところが楽しいのか

を考えてみてください。

 

例えば、

私は世界史が好きでしたが、

歴史がストーリーのように展開していくというのが楽しかったです。

一つの政治制度や戦いについても、

それがどういう経緯で起こったのか、

なぜそれが必要とされたのか、

その結果どのように世界に影響を与えたのか、

などを知ることが新鮮で楽しかったのです。

 

なので、私は世界史という教科を通して、

物事の原因を知ることや、その概念が生まれた背景などを知る

ということに魅力を感じていたのだと思います。

 

ということが分かれば、

実はこの魅力は世界史以外でも経験できることがわかります。

 

 

一見すると世界史とあまり関係のなさそうな数学でも、

なぜ確率という概念が生まれたのか

そもそも微分とはどういう考え方なのか

といった背景や原因を考えるところからスタートすれば、

案外、数学も面白いかもと思えるわけです。

実際、現在では数学は嫌いではありません。(得意でもありませんが・・)

 

 まとめ

本日のまとめです。

 ① 受験勉強は得意教科をまずは極めよう

② 得意教科は自己肯定感につながり、それが苦手教科に取り組む力になる

③ 得意教科がないという人は、好き・楽しいと思える教科から始めよう

自分の得意教科があるって、なんかかっこよくないですか?笑

そして、誰しも個性があるように

必ずあなたに向いている教科は存在します

 

自分はどの教科が一番「好き、楽しい、得意」だろうか

と考えてみてください。

 

次回は、得意教科をどのように極めていくのか、

その具体的な方法について説明したいと思います。

→次回:【独学でもできる!】得意教科の作り方

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