教員採用試験

教職教養の勉強法

 

今日も、教員採用試験について情報を発信していきます。

今日は教職教養についてです。

では、よろしくお願いします!

教職教養とは?

 教職教養の重要性

前回の記事でも書きましたが、教員とは「教えることのプロ」です。

「何を教えるか」、つまり国語や数学など教科についての知識があるのはもちろん大切ですが、「どのように教えるか」という教え方についても熟達していることが求められます。

その教え方の土台となるのがこの教職教養です。

教員としての心構えや、実際に役立つ技術、子供たちの発達段階や年齢に応じた指導法、そして、そもそも教育とは何かといった本質的な部分まで、先人たちの努力の結晶を知識として取り込んでいきます。

正直言って、現場に出てからここをしっかりと復習している時間はありません。

試験科目になっていることを利用して今のうちに勉強してしまいましょう!

 どんな問題が出るのか?

教職教養で出される問題をいくつかの分野に分けてみると、下のようになります。

 ◯教育法規・・・教育や教員に関する法律の知識を問う。

 ◯教育心理学・・・心理学についての問題。用語や実験名、心理学者などが問われる。

 ◯教育原理・・・教育という概念の成り立ちに関する問題。哲学者や思想家、歴史などが問われる。

 ◯教育方法学・・・具体的な教え方の方法(教授法)や教育評価についての知識を問う。

 ◯地元の教育政策・・・それぞれの自治体が掲げる「いじめ対策基本方針」や「教育大綱」など、地元の教育政策に関連した問題。

出題形式は一般教養同様、選択式のところが多い印象です。

おおむね、大学で履修した「教職の授業」と「教職教養の出題範囲」が重なっていると考えて大丈夫です。

なので、まだ教採まで時間がある1〜3年生の方は、教職の授業に集中して取り組むだけでも十分試験対策になります。

それでは、本格的に勉強をはじめる場合、どのように進めていくか。説明します。

教職教養の勉強法

まずは体系的に知識を増やす

一般教養の勉強法では、いきなり過去問を解くことをおすすめしましたが、教職教養の場合は、参考書を使った体系学習をはじめに行っていきます。

おすすめのテキストはこれです。

・教職教養ランナー (教員採用試験シリーズ)

まずは、このテキストをやり込みましょう。1日◯単元というようにノルマを決めて進めていくのがおすすめです。

これで教職教養のローカル問題以外の出題範囲はだいたいさらえます。

見開きのページ両端にメモスペースがあるので、気づいたことや追加で調べたことなどを書き込むことができます。

別でノートを作る必要もないので、サクサク進めていきましょう!

 反復練習で知識を定着させる

次に、学習したことを繰り返し練習して覚え込みます。

僕はこれを使っていました。

・即答型 ポケットランナー教職教養 (教員採用試験シリーズ)

先ほどの教職教養ランナーを使ってもいいのですが、大きくて持ち運びが大変です・・・

このポケットランナーは新書ほどん大きさなので、電車やバスなどでも手軽に使えます。

もちろん赤シート対応です!

 頻出文書については暗記しよう

教育法規については、毎年出てるんじゃないかというくらい頻出の文書があります。

ここを覚えない手はありません。

とりあえず、

  •  日本国憲法 前文
  •  教育基本法 前文
  •  教育基本法 第1〜4条

はがんばって覚えたいところです。

 過去問・ローカル問題の対策へ

ある程度教職教養ランナーが終わったら、過去問演習に入りましょう。

ここで、抜けている知識を補充すると同時に、各自治体の教育政策などのローカル問題の対策を行います。

何年分か過去問と解くと、その自治体でどんな文章がよく引用されるかがわかってきます。

各自治体のHPへアクセスして、実際にその文書を読んでみましょう。

パソコンの画面上では覚えられない、という人もいると思います。(僕です)

面倒ですが、実際に印刷して読んでみてください。

このローカル問題をカバーできるかどうかが教職教養試験を突破するカギです。

 大学のレポート課題を利用して突き抜ける

教職の授業をこれから履修する人にとっては、中間や期末のレポート課題も立派な教職教養試験の対策になります。

レポート課題は、参考文献として専門書を読むことになります。

読み込んだ専門書をアウトプットし、それと自分の見解を付き合わせることでレポートになるので、その分野に関して参考書レベルを突き抜けた理解を得ることができます。

自分の得意分野を作っておく面でも、(よい成績を取るためにも)レポート課題の質も上げていきましょう!

まとめ 教職教養は教員としての基本教養

この教職教養のクリアなくしては教採の突破はありません。

ここで得た知識は決して無駄にはならず、教員として日々実践を重ね成長していく際の土台となります。

本記事を参考にして、さっそく勉強をはじめてみましょう!

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