教員採用試験

私立の教員採用試験について

 

これまで公立の教員採用試験をメインに扱ってきましたが、今日は、私立学校の採用試験について説明していきます。

  •  私立の先生を目指している
  •  公立の併願として私立を受験しようと考えている

といった方はぜひ読んでみてください!

私立の採用試験の概要

 どんな問題が出るのか?

私立学校の教員採用試験は、公立とは異なり、各学校が教員を募集するので、その点では民間企業への就職活動と似ています。

そのため、どのような試験を行うかは学校によりさまざまです。

ただ、一般的に言って

  •  専門教養
  •  模擬授業
  •  論作文
  •  面接
  •  適性検査

は実施されることが多いです。(僕が受けた学校は書類審査の後、上の5つ全ての試験がありました。)

また、これらの試験に進む前に書類審査があり、それに通った人のみに面接などを行う学校もあります。

また、公立の教採では教職教養が出題されますが、私立の場合ないことが多いです。

では、次に受験までの流れを見ていみましょう。

 私立の選考スケジュール

私立学校の採用試験は、スケジュールにかなり幅があります。

自分の志望する学校が例年、いつ試験があるのかを調べておきましょう。

募集のパターンとしては、

  1.  公立の教員採用試験より前
  2.  それよりあと

の二つがあります。

1の時期は言うまでもなく、公立の教採で取られてしまう前に、優秀な先生を確保したいという思惑で設定されています。

早いところでは、5月から来年度の選考を行っている学校もあります。

2の時期は、反対に公立の教採に落ちてしまった人をねらって募集をかけます。

受験者側としても、このままでは来年度の仕事がないので、公立onlyで受けていた人でも私立へと流れていきます。

このように私立の教員採用試験では、公立の教採の動向に合わせて採用スケジュールが組まれているといえます。

私立学校の合同説明会を活用しよう

「公立と併願して私立の選考を受けてみたい」

「どんな学校があるのか知りたい」

という方にオススメなのが、「私立学校の合同説明会」です。

民間の就活ではおなじみの合同説明会、通称「合説」。

いろんな企業を知りたい学生と、いろんな学生に知ってもらいたい企業双方の希望を叶える場です。

なんと、私立学校にもこの合同説明会が存在します。

「教員採用.jp」というサービスを通して参加することができます。

https://kyoin-saiyo.jp/event/

詳しくは、上のリンクを参考にしてください。(僕もお世話になりました。)

参加は無料で、途中参加退場OKです。

そして、説明会を受けられるだけでなく、当日各ブースで一次試験を受けることもできます。

簡単な面接がメインで、採用担当者と直接会って話ができます。

履歴書は先ほどの「教員採用.jp」のページから作成が可能で、当日もそれを増刷したものを持参していきます。

ここで良い印象を与えることができれば、選考を大幅にショートカットできてしまったりもします。履歴書はできる限り入念に仕上げましょう。

会場は、東京と大阪の2会場のみですが、私学の採用試験に興味のある人はぜひ足を運んでみてください。おすすめです!

私立の教採対策

では、ここからは具体的に私学の教員採用試験に向けての対策・方針を説明していきます。

 とにかく専門教科を極めよう

私立はとにかく専門性が要求されます。特に進学校を志望しているならなおさらです。

公立の教員採用試験以上に、専門教科の勉強が必要になってきます。

私学一本に絞っている人は、教職教養や一般教養の勉強時間も専門教科に注ぎ込みましょう。

 学校理念、建学の精神は必ず目を通す

その学校の先生を志望するということは、そこに何年間〜何十年間とお世話になる、ということです。

その学校がどういうことを大事にしているのか、知っておくのは当然のことと言えます。

これは別に面接官にアピールするためというわけではなく、自分自身のためです。

その学校の理念に心から共感できるなら、それが自然と志望理由となって言葉にでてきますし、その思いは学校にも伝わります。

面倒に感じるかもしれませんが、このあたりはきっちりやっておきましょう。

 その他:中高一貫校を志望するなら、中高両方の免許をとっておこう

近年、私学で中高一貫というパターンが増えてきました。

公立の場合は、高校の免許だけとか中学だけとかでも問題なく受験できますが、私学を受けるなら中高両方の免許を持っておいた方がいいです。

中学校の免許をとるには、3週間の教育実習に加えて、介護等体験を実施する必要があります。(高校は2週間の教育実習。)

大学で一括で申し込むことが多いので、一度学生便覧や事務で確認することをお勧めします。

まとめ 私学という選択肢も大いにありです

今日のおさらいです。

  1.  私学の合同説明会を活用しよう
  2.  とにかく専門教科を勉強!
  3.  学校理念、建学の精神をチェック
  4.  免許は中高両方もっておくことを推奨

「最初は私学を公立の併願のつもりで受けたが、結構私学も悪くないな・・・」

これが僕の正直な感想です。

僕が受けた私学2校は本当にどちらも丁寧に対応してくださり、教育に対して一生懸命な印象を受けました。

確かに新卒の場合、私学の多くは常勤講師からスタートするので、公立よりは安定しないかもしれません。

しかし、私学のやりがいはそれを補って余りあるものだと言えます。

私学には、どんどん新しいことを行っていこうというチャレンジ精神や柔軟性があります。

公立のみを検討していた方も、私学に目を向けてみてはいかがでしょうか?

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