大学進学を目指す高校生にとっては、定期的に実施される模試は今の自分の学力を測るうえで、とても重要な機会です。
もちろん、定期テストも大切なのですが、模試は初見の文章、これまでの学習範囲全てが出題されるということで、より自身の実力が試されることになります。
この模試をただ何の準備もなく受けるのは少々もったいないかもしれません。
そこで、今日は模試をより効果的に使うためのアドバイスを記事にしてみました。
高3生はもちろん、高2生や高1生にも役に立つ情報だと思うので、ぜひ続きを読んでみてください^^
模試の前:単元を絞って集中的に勉強
よりわかりやすくするために、時期別にやるべきことを説明していきます。
まず模試の前にどのような勉強をするのかですが、ポイントは、各教科でターゲットとする単元を決めておく、ということです。
例えば、英語なら英文解釈、数学なら2次関数、国語なら古文といった感じです。
ターゲットに定めた箇所でしっかり得点できるように中心的に勉強していきます。
具体的にいつから勉強を始めるかについては、部活動があったり、定期テストがあったりで人によって事情が違うと思うので、それぞれですが、遅くとも1週間〜2週間前までには目標設定をして勉強をスタートさせておきたいところです。
特に高3生になってから本格的に勉強を始めたという場合は、これまでの復習が必要ですが、一気にこれまでの範囲全部、という訳にはいきませんね。
だからこそ、模試毎に攻略する単元を決めておき、一つずつ復習していきます。
前日
次に模試の前日にすべきことについて説明します。
1、体調を万全にしておく
模試のために準備をしてきたとしても、結局当日に体調不良で力を発揮できなければどうしようもありません。
別に早く寝る必要はありませんが、夜更かしや徹夜は避けるようにしましょう。
2、あらためて、今回の目標を確認
・目標点数はどれくらいか
・どの単元を集中的に勉強してきたか
など、明日の模試での自分の目標をもう一度確認しておきます。
また、問題の解き方などで試してみたいことがあれば、あらかじめ考えておきましょう。
過度にプレッシャーを感じる必要はありません。
これまでの勉強の成果がどれくらい発揮できるか、力試しの気持ち臨みましょう^^
当日
さて、いよいよ当日の注意点です。
全教科:忘れずに答えを控えておこう
模試は問題用紙と回答用紙が分かれており、回答が集められてしまうと、自分がどんな答えを書いたのか確認することができません。
したがって、記述式の模試ではいったん問題用紙に答えを下書きしてからそれを答えに写すようにします。
また、マーク式ならどの番号をマークしたのかを確実にメモしておきます。
共通テストも入試前に自分は何点取ったのか点数が公開されることはありません。
したがって、自己採点をして、その点数を信じて大学を受験しなければなりません。
模試での自己採点はいわばその練習というわけです。
(模試の結果が返ってきたら、自己採点の点数と大きくズレていないかを必ずチェックしましょう。)
書き写す時間も含めて時間内に問題を解き終えることができるように時間配分を考えましょう。
英・国:分からない単語に◯をつけておこう。
英文や古文の長文を読んでいて「この単語の意味何だっけ?」「こんな単語知らない!」という場面に遭遇すると思います。
そこにきちんと◯をつけるなどして、マークしておきます。
あとで見直すときに便利です。
模試があったその日に復習を
ここが今日一番大事な部分です。
模試の復習は受けたその日のうちにやりましょう。
これは必須です。
模試の成績はそんなにすぐには返ってきません。
そして帰ってきた時には、問題の内容はほとんど忘れてしまい、判定だけを見て満足orがっかりするだけで終わってしまう、というパターンになりかねません。
これでは、せっかくお金を払って、1日中がんばって模試を受けた意味がほとんどなくなってしまいます。
とはいえ、一日中模試を受けたあとで復習なんてできない、と思うかもしれません。
確かに、一人では復習するのは大変かもしれません。
そこで、
模試のある日に塾or家庭教師の授業を入れてもらってください。
先生と一緒に模試の見直しをしましょう。
学校から自己採点をしてくるように指示が出ている場合は、そのもらったプリントを一緒に埋めていくというスタイルでもいいでしょう。
もし、塾も家庭教師もやってない、という人は・・
友達と一緒に直しをしましょう。
あるいは、学校の自習室に残って見直しをします。
とにかく見直しをせずに家に帰ってはいけません。
家に帰ってしまうと、スイッチがオフになり、もう模試の直しは明日でもいいや、となってしまいます。
そして、その「明日」は永遠に来ません。
見直しが終わったら好きなドラマを見るとか、おいしいデザートを食べるとか、”にんじん”をぶら下げてもうひと頑張りしましょう。
模試の翌日から:次の模試へ向けてリスタート
今回の模試の感想がいろいろあったと思います。
- 全然できなかった
- 思ったより簡単だった
- 対策したところはそこそこできた
- 時間が足りなかった
などなど。
その課題を踏まえて、次の模試がいつかを確認して目標を立てましょう。
もし、塾や家庭教師の先生に指導を受けている人は一緒に相談してみるのもいいと思います。
たとえ思うような結果ではなかったとしても落ち込む必要は全然ありません!
エジソンは
「私は失敗などしていない。上手くいかないやり方を発見したのだ。」
と言ったとされていますが、まさにこの精神です。
少し休んだらまた次へ向けて歩き始めましょう!
まとめ
今日のまとめです。
・模試は単元を絞って対策
・復習はその日のうちに
・次の模試に向けてリスタート
模試というと、偏差値や志望校判定が気になるところですが、本質はそこではありません。
自分が勉強してきたことがどれだけできたか、それを確認するための機会です。
早速次回の模試がいつかを確認して、集中的に攻める単元を決めましょう^^