前回、予習の仕方を紹介する記事を書きました。
→【塾、予備校に行かずに成績UP!】古文の効果的な予習の方法を教えます。
その最後に、独学でも大丈夫という話をしましたが、今日はそのことに関してもう少し詳しく書いてみたいと思います。
家庭教師をしていてこんなことを言うのはアレですが、良質な参考書もたくさんありますし、スタディサプリなどの映像授業サービスなども登場していて、独学でしっかり勉強する環境は整っていると思います。
ゆえに、自分でペースを守ってコツコツと勉強できる人や、学習習慣の付いている人なら独学でもしっかり力をつけていくことができます。
とはいえ、独学で勉強する際には、いくつか気をつけたい点もあります。
そこで、今日は独学でがんばろうと思っている人に向けて、いくつかの注意点を書いていきたいと思います。
独学のメリット
まずモチベーションを上げるために、独学にしかないメリットを確認しておきましょう。
1、お金がかからない
一番の利点は、なんと言ってもやはりお金がかからないということです。
塾にせよ家庭教師にせよ、受験生なら毎月3万程度は必要です。
そして、多くの場合、夏季講習や入試直前講習などで追加でお金がかかります。
塾へ通う交通費やこもって勉強する場合、食費なんかも積み重なります。
その点、独学ならかかる費用は参考書代のみ。
ときどき、勉強でカフェやファミレスを使ったとしても一回数百円です。
やはり、金銭面を考えると独学が圧倒的に優れています。
僕が大学を入り直すためにフリーター浪人をしていた時は独学でした。
僕は家で勉強できない性格なので、カフェやファミレスなどをはしごしていたのですが、費用は家計を圧迫するほどではありませんでした。
とにかく費用を抑えたい浪人生にとっては、自宅浪人という手段もありです。
2、自己管理能力が身に付く
独学を成功させるには、自分をいかにコントロールできるかにかかっています。
誰も宿題の量や、勉強時間などを管理してくれません。
頼れるのは、己の意志のみ。
この環境で勉強していく中で、自然と自分を律する方法がわかってきます。
- どういうときに私はサボってしまうのか
- どういうことがあるとやる気がなくなるのか
- 気分がのってくる時間帯はいつか
などなど自分のことをより知ることができます。
これは今後、大学生活で役に立つこと間違いなしの経験です。
下手すると、英語や歴史などの知識よりもはるかに役に立つかもしれません。
大学生活を一言で言えば「自己責任」です。
どんな生活をするか、どこへいくか、何を研究するか、すべてあなたが決めます。
やるべきことを行い、やるべきでないことをしない、その自己管理の土台を作る上でも、独学は有効だと言えます。
独学で勉強するときの注意点
さて、独学のメリットを再確認してやる気を高めたところで、実際にどのようなことに注意していけばいいのかを考えていきましょう。
1、勉強法などの情報の仕入れ先を絞り込む
独学で学習を進めていく場合、信頼できる情報源が欠かせません。
しかし、情報の仕入れすぎには注意が必要です。
理由は2つあります。一つは、情報を仕入れるために時間がかかりすぎてしまい肝心の勉強時間が確保できなくなるからです。
勉強を効率よく行うためには、勉強法などの情報を知るのは大切ですが、それで勉強する時間がなくなってしまっては本末転倒です。
二つ目の理由は、いろんな人のアドバイスを当てはめすぎるとかえって学習成果が上がらないためです。
一見すると、いろんな視点からの意見を取り入れて勉強していく方が、より効率よく勉強できるように感じますよね。
しかし、勉強法は唯一無二ではありません。
ある人がオススメしている勉強法を他の人は批判していたり、それぞれ全く異なった参考書をオススメしていたりします。
「船頭多くして船山に登る」ということわざがありますが、まさにその通りです。
いろんな人のアドバイスに従おうとすると、結局中途半端になってしまいます。
これらの理由から、情報の仕入れ先を絞り込む必要が出てくるわけです。
僕のブログでもいいですし、他の方のブログでもOKです。
あるいは、本屋さんで勉強法についての本を買ってもいいでしょうし、学校の先生に聞いてみてもいいかもしれません。
とにかく、「この人の情報は信頼できる、試してみたい」というものに絞ってアドバイスを実践していきましょう。
そして、もう一点。
アドバイス通りやってみたら、しばらくはそのやり方を続けてみてください。
新しくはじめたことを定着させ、それが結果となって表れるまでにはある程度の時間がかかります。
数日やってみて効果が出なかったから次の勉強法を探す、といったことは避けた方がベターです。
2、楽しむ
もしかすると、これが一番重要かもしれません。
独学に限らず、すべての人に対して言えることですが、「楽しい」と思えたらそこから一気に成績は伸びていきます。
どんなささいなことでもいいので、勉強で楽しいと思える瞬間を見つけましょう。
ちなみに僕は、世界史の勉強が楽しくて楽しくて、他の教科で行き詰まったら世界史に戻ってきていました。
個人的には、効率の良い勉強法を探すのもいいですが、楽しい勉強法を模索することの方が大切だと感じます。
もちろん、いつでも楽しいと思えるなんてことはないでしょうが、楽しい瞬間があるだけで、勉強に対するモチベーションが大きく変わります。
ぜひ、あなたの”楽しい”を見つけてみてください。
3、ストイックになりすぎない
二つ目と似ていますが、「ストイックになりすぎない」ということも大事です。
受験まで時間がないとはいえ、半年以上の期間があります。
この期間ずっとフルパワーで勉強し続けることは難しいでしょう。
最初の数ヶ月は良くても、途中で失速してしまってそのまま再起不能に・・なんてことになったら目も当てられません。
受験勉強と言えば、ひたすら机に向かって毎日限界まで自分をいじめ抜く・・・みたいなイメージがあるかもしれませんが、それが必ずしも良い勉強かと言えばそうでもないと思います。
時にはのんびり過ごす日を作ったりして、適度に息抜きをしましょう。
たまには遊んだりする方が、かえってメリハリがついて勉強に集中できたりしますよ。
「今日は〇〇ができなかった」と考えるのではなく、「今日は〇〇ができた」と考えるようにすると、次の日もよいモチベーションで臨むことができます。
まとめ
それではまとめましょう。
◯独学する際の3つのポイント
1、参考にする情報源を絞る
2、楽しみを見出す
3、ストイックになりすぎない
です。
独学は自分で勉強を進めていかなければならない反面、工夫次第でいくらでも学習効果を高めることができます。
このブログでも大学受験に関する情報をどんどん発信していくので、ぜひ定期的に覗いてみてください^^