今日は漢字の勉強法について説明していきたいと思います。
漢字学習は、入試現代文の対策として欠かせません。
実際に、共通テスト国語の問題でも漢字は出てきますし、漢字を知っていることにより、難解な評論文の内容理解を助けてくれます。
「なるほど、漢字学習が大事なのはわかりました。でもなかなか覚えられないんです」
こういう人も多いと思います。
学校で教えていても、やはり漢字が苦手な生徒というのは一定数存在します。
そこで今日は漢字の効果的な学習法を紹介したいと思います。
1、そもそも、どのように漢字の問題を解いているのか?
漢字の勉強法について説明する前に、そもそも私たちは漢字の問題をどのようにして解いているのでしょうか?
この点を考えてみましょう。
「え、どのようにって言われても。普通に思いつくじゃん」
と思った方もいるかもしれません。
そういう方は「あれ、この漢字どんなだったっけ?」と思い出す時の感じを考えてみてください。
漢字の問題を解く時、つまり答えるべき漢字を思い出すときに、私たちは以下の二通りの方法をとっているのではないでしょうか。
- 漢字の見た目を思い出す
- その漢字の意味を確認して、違う読み方からアプローチする
1については、説明は不要だと思います。「あれ、どんな漢字だっけか?」の感覚そのままですね。
2はどういうことかというと、例えば「ヘンケン」という言葉を漢字に直す問題があったとして、
「えーと、、確かヘンケンのヘンって『かたよる』って風にも読めたよな・・ということは・・・あ、あの字か!」といった感じです。
思い出したい漢字の違う読み方を思い出すことによって、お目当ての漢字を特定していくわけです。
こうして文字にすると、何かややこしく感じますが、みなさん無意識にやっているのではないでしょうか。
ということは、この「思い出す作業」をスムーズにできるようにしてあげれば、漢字の問題を攻略することができます。
これが漢字の勉強法の核心です。
では、実際にどのように勉強していくのかみていきましょう。
2、漢字の見た目を覚える
まずは、漢字を見た目で思い出せるように漢字の見た目を覚えましょう。
・・・といっても、これでは何の答えにもなっていませんね。笑
漢字を見た目で覚えるのに役立つのが、「漢字をパーツで捉えること」です。
漢字のでき方にはいくつかのパターンがあります。
新しく漢字を覚えるときに、パーツごとに覚えていくことで、イメージが浮かび上がりやすくなります。
3、正しい書き順で練習する
実はこれ、めっちゃ大事です!!
漢字の書き順は、基本的に左から右、上から下へと進むようにできています。(もちろん全てではありません)
書き順に沿って、字を練習していくうちに漢字を書く”リズム”みたいなものが出来上がってきます。
すると、このリズムが違ったときに「あれ、ちょっとおかしいな」と感じるようになります。
例えば、
- 「キカイ」の「機」の字の点は要るのか
- 「レイトウ」の「凍」は「にすい」か「さんずい」か
リズムがわかっていれば、間違った字を書いたときに、ちょうどセンサーのように違和感を感じます。
なんだか、非論理的に聞こえるかもしれませんが、感覚としてはわかってもらえるのではないでしょうか。実際のところ、こうして培った感覚が入試での一問の出来を左右します。
たかが書き順、と侮るなかれですね。
また、書き順通りに書くことは、きれいな字を書くことにもつながり、漢字学習のモチベーションUPにもつながります。
最近では、電子辞書だけでなく、漢字の書き順を調べることのできるサイトもたくさんあります。
気になった漢字だけでも、ちょっと調べてみると記憶にも定着しやすくなります!
4、違う読み方、熟語を考える
覚えた漢字を思い出しやすくするために、非常に効果的な勉強法です。
例えば、「限界」という漢字を覚えたとします。
その際、「限」という字から違う読み方(→かぎる)、違った熟語「→極限」を考えてみます。
考えた読みや熟語まで、わざわざ書き出していると勉強時間が大幅にとられてしまうので頭に思い浮かべる程度で大丈夫ですが、これをするのとしないのでは漢字の”思い出しやすさ”に大きな違いが出ます。
漢字のネットワークを張り巡らすイメージでしょうか。
漢字の得意な人は無意識にやっていることだと思います。ぜひ試してみてください。
5、まとめ
それでは最後に漢字の勉強法をまとめておきましょう。
- 部首などのパーツに分けて、漢字を見た目で覚える
- 漢字を正しい書き順で書き、リズム感覚を身につける
- その漢字の違う読み方や熟語を考えてネットワークを広げる
漢字の問題は基本知識として、今後も入試問題で一定の位置を占め続けることでしょう。
現代文が苦手だ、現代文の点数が安定しない、という人はまず漢字の対策から始めていきましょう。
クイズ感覚でやるもよし、ペン習字のようにかっこよく字を書こうと意識してみてもいいでしょう。
コツコツと楽しみながら覚えていきましょう!