大学受験

志望校の決め方・選び方

こんにちは。

今日はちょっと実際的な話。

「志望校をどのようにして選び、決めるか」について書いていきたいと思います。

  • 志望校がまだ決まっていない
  • 志望校は一応決まっているけれど、本当にこの大学でいいのかとちょっと不安

こういった人はぜひ続きをご覧ください。

1、避けた方が良い選び方

多くの人が志望校を決定するときにやりがちなのが

「今の偏差値、成績から見て、届きそうな大学から選ぶ」

です。

塾や学校の先生が、あなたの模試の成績を見ながら

「今のあなたの成績だと…この大学とかならいいんじゃない?」

と親切に教えてくれるわけです。

もちろん、それで志望校を決めることが悪いことだとは言いません。

しかし、よく考えてみてください。

大学は4年間通うところです。

そして、入学金の比較的安いと言われている国公立大でも25万ほどかかります。

同じく、国公立大で年間の授業料は50万ほどです。

これ、普通の感覚から言えば、かなり”高い”ですよね。

大学に入るということは、それだけ高い買い物をしているということなんです。

私たちは、ちょっと高いもの(スマートフォンや家電製品、服、時計や靴など)を買う時、じっくりと選んだり、慎重に考えたりします。

しかし、これらのものを買うよりも大学の入学金の方が高いのにも関わらず、大学を「誰かに言われたから」という理由で決めてしまうのは、ちょっともったいない気がしませんか?

確かに、「大学なんてどこも同じだ」という意見もあります。

この意見の根拠となるのは「どの大学に入るかが大事なのではなく、大学に入ってあなたが何をするかが大事なんだ。」

という主張です。

もちろん、この主張はその通りです。しかし、「あなたが何をするか」つまり、あなたが「頑張りたい」と思えるかどうかは、しっかりと志望校を考えて決めたかどうかとかなり関係があります。

  • 自分で決めた大学だからこそ
  • この大学に合格する、と一生懸命に勉強した

だからこそ、「大学でがんばろう」と思えます。

受験勉強でのモチベーションは、そのまま大学での学びのモチベーションにも繋がってきます。

では、どのように志望校を選択すればいいのか、いくつかポイントを紹介します。

2、ポイント①:行きたい大学>行ける大学

先ほどまでの議論を踏まえて、導かれる結論はこれです。

「行ける」大学より「行きたい」大学を目指せ

これは大手予備校のキャッチフレーズとしても有名ですが、やはり正しいと思います。

よほど特殊なケースを除いて、自分が行きたいと思える大学がある人は、自分の学力を気にせず目指してください。

特に「今の模試の結果を見て志望校を決める」というのは本当にオススメできません。

なぜなら、それは今の(もっと言えば数ヶ月前の)あなたの学力でしかないからです。

しかも多くの人が受験に対して、まだ本気ではなかったとき成績です。

その成績に一体どれほどの根拠があるでしょうか。

自分の可能性に自分でフタをしてはいけません。

この一年間でまだまだ伸びる余地があります。

ぜひ、「行きたい」大学の方を選んでください。

3、ポイント②:高校2年までにオープンキャンパスに行こう

ここからは志望校が決まっていない人(行きたい大学がない人)に向けて説明します。

「とは言っても、行きたい大学がそもそもない」という人も少なくないと思います。

大学の数もたくさんありますし、学部の種類もたくさんあります。イマイチどういうことをするのかわかっていない人もいることでしょう。

であれば、まずはオープンキャンパスに行きましょう。

オープンキャンパスに行って、大学について知りましょう。そこから、個人的に気になった大学を調べてみたり、それぞれ学部でどんなことを学べるのかざっくりと調べてみましょう。

YouTubeなどで動画になってたりもするので、すぐにある程度の情報は手に入ります。

オープンキャンパスですが、僕は、私立と国公立、1校ずつ行ってみることをオススメします。私立と国公立では、ちょっと雰囲気が違うからです。

そして、もう一つ。

特に行きたい大学がないのであれば、いわゆる「有名大学」のオープンキャンパスに行ってください。

「こんな難しい大学は私には無理だから…」という理由でオープンキャンパスにすら行かない人がいます。

しかし、別にそこの大学を見に行ったら強制的に志望校にさせられるなんてことは決してありません。

有名大のオープンキャンパスには多くの受験生が集まってくるので、勉強のモチベーションも上がります。キャンパスの校舎も、歴史のある建物だったりしてなかなか見るだけでも面白いですよ。

また、オープンキャンパスではなくても、お兄さんやお姉さん、知り合いに大学生がいれば、キャンパス内を案内してもらうのも良いでしょう。

個人的には、オープンキャンパス以外の時に行ってみるのはオススメです。

たいてい、オープンキャンパスが開かれるのは大学が夏休みの時期なので、キャンパス内に学生が少なかったりします。

何でもない時期に大学を見に行くと、普段の大学生の様子やにぎわいなどを感じられます。

たいていのキャンパスは誰でも自由に入れるので、ぜひ行ってみてください。

4、ポイント③:それでもよく分からなければ、とにかく”有名大学”を目指そう

  • 高校2年までにオープンキャンパスに行けなかったし、特に志望校について何も調べていない‥
  • 結局、特に何かやりたいことや行きたい大学が見つからなかった

という人もいると思います。

実は、えらそうなことを言っていますが、僕も高校時代はずっと部活動が忙しく、大学を見に行く機会のないまま高校3年生になりましたし、特段行きたい大学もありませんでした。

では、こうした僕のような人はどうするか。

僕の答えは「とりあえず”有名大学”を志望校にする」です。

あれ?最初に「大学を何となくで決めるな」みたいなこと言ってませんでしたっけ?

よく覚えていましたね。はい、確かに言いましたが、それは「自分の学力に見合った大学をなんとなく勧められたから」選ぶのはオススメできないという意味です。

ここで僕がとりあえず志望校に設定しようと言っているのは、いわゆる有名大学

国公立だと

  • 旧帝大(東京・京都・北海道・東北・名古屋・大阪・九州)
  • その他の地方国公立大

私立だと

  • 早慶上智、GMARCH(関東)
  • 関関同立(関西)

を指しています。

別に学歴のために目指せと言っているわけではありません。

そうではなく、現実的な話として、同じ授業料や入学金を払うなら、みんなが行きたいと思っている(名の知られている)大学に入った方がお得だからです。

また、ある程度の難易度の大学であれば、全国から学生が集まってきます。そうした仲間たちとの出会いが自分をより成長させてくれたり、よりモチベーションを上げて勉強や他の活動をがんばることができます

難しい大学を目指す以上は、毎日のんびりとスマホゲームやSNSに興じるといった暮らしをするわけにもいかないので、受験生としてのスイッチを押し、勉強へのやる気を高めることにもなります。

もちろん、勉強を勧めていくうちに、思うように学力が伸びず、志望校を変更しなければならないケースも出てくるでしょう。

しかし、難しい大学を志望校に設定しておいたので、はじめは自分が「まあ、ここでいいかな〜」と思っていた大学にしっかり合格できる学力が付いていたりします。

面白いことに、はじめから「まあ、ここでいいかな〜」と思っていた大学を志望校に設定しておくと、けっこうそこの大学の学力に届かなかったりします。不思議ですよね。

なので、今、特に行きたい大学もないという方は、有名大学を志望校に選択することをオススメします。きっと後悔はしません。

5、まとめ

今日のまとめです。

<志望校の選び方>

  1. 「学力的に行ける」大学よりも「自分が行きたい大学」を目指せ
  2. オープンキャンパスに行ったり、案内してもらったりして直接大学の雰囲気を感じに行こう
  3. どうしても行きたい大学がなければ有名大学を志望校に設定しよう

最後に一つ。高校3年生になってからでも遅くないので、ぜひ志望大学には直接足を運んでみてください。

きっと勉強がんばろう!と思えるようになると思います。

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