勉強法・モチベーション管理

成績を上げるために治すべき考え方

大学受験において、勉強法と同じくらい考え方を知ることは大切です。

勉強法と考え方、この二つは車の両輪のようなもので、どちらかだけがあれば良いというものではありません。

効率の良い勉強法を知っていても、良い考え方ができなければ、成績を伸ばしていくことはできません。(もしそれで成績が上がったとしても、本来の伸び率よりはだいぶ低いものでしょう。)逆もまた然りです。

そこで、今日は「成績を伸ばすために治したい考え方」についてお話しします。

1、治すべき考え方

僕が思う「治すべき考え方」は

いつも誰か(何か)のせいにする

です。

これは、絶対に治したほうがいいです。

この考え方をしているとなかなか成績が伸びません。反対に、これをやめるだけで成績が上がり始めます。

先ほど、勉強法も大事といいましたが、たとえ質の高い勉強法を知らなくても、この考え方をしないようにするだけで成績は上がります。(もちろん、勉強法も知っていればもっと伸びていきます。)

もう少し説明します。

みなさんは、次のように考えたことはないでしょうか。

  • あ〜、もっと頭がよければな〜
  • 親がお金持ちで賢ければな〜
  • 進学校に入れていればな〜
  • あいつの妨害がなければな〜

他にも挙げればキリがないのでこのあたりで止めますが、一度は考えたことがあるかもしれません。

この「もっと○○だったらな〜」という考え方、

これはすなわち、

  • 自分は頭が良くないから…
  • 親が賢くないし、家が貧乏だから…
  • 偏差値の高い高校に入れなかったから…
  • あの時の事件がなければ…

という「誰かのせい、何かのせい」にしている考え方です。

確かに、頭がよければもっとサクサクと成績が上がっていくのかもしれません。

家がお金持ちであれば、良い家庭教師をつけたり、快適な勉強部屋を使うことができるかもしれません。

進学校の方が、より受験に向かって対策してもらえるのも事実でしょう。

しかし、それを言って何か変わりますか?

親がある日突然、急にお金持ちになって、天才になるでしょうか。

来週から進学校に転校できますか。

できませんよね。

だから、これらは言ってもどうしようもない、仕方ないことなんです。

すみません。厳しいことを言っていると思いますが、この「誰かのせいにする」という考え方は何とか脱出してほしいので率直に書いています。

2、「可能性というぬるま湯」に浸かってはいけない

なぜ、この考え方がよくないのか。

それは、こうした考え方をしている人は結局、「可能性というぬるま湯の中に浸かったまま過ごしてしまう」からです。

  • 環境がよくないから
  • 親に恵まれなかったから
  • 自分には才能がないから

これらは全て、「もし自分がそうじゃなかったら、もっと別な未来があったはずだ」という可能性に思いをはせている状態です。(反実仮想、古文で習いましたね。)

はっきり言いますが、これは空虚な妄想です。

ですが、これはすごく居心地が良いのもまた事実です。なぜなら、自分はこの可能性の中に生きていれば、現実と向き合う必要もないし、可能性の中であれば何にだってなれるからです。

可能性の中に生きているのは、確かに快適なのですが、そうしているうちはいつまで経っても現実の自分が変わることはありません。だからこそ、成績を上げるためには、その「可能性のぬるま湯」から出なければならないのです。

3、”ない”ものではなく、”ある”ものに目を向ける

じゃ、どうするのか。この考え方から脱出するには

”ない”ものではなく、”ある”ものに目を向ける

必要があります。

環境などある程度変えられるものは、変えることはできますが、才能や学校や親などは変えられるものではありません。

ならば、やることは一つです。

「今あるもの」で勝負しましょう!

とは言ってもなかなか染み付いた考え方を抜け出すのは難しいものです。

そこで、もし誰か・何かのせいにしたくなったら、「逆説」でひっくり返してみてください。

・自分は進学校に行けなかったから

→自分は進学校に行けなかったけど、ここから大逆転してやる。

・自分には才能がないから

→自分には才能はないかもしれないけど、志望校に合格したいから頑張ろう。

変えられないものをどれだけ考えても悩んでも変えられないままです。

しかし、自分の態度、行動だけは自分の意志で変えることができます。

ならば、「変えられるもの=自分の考えや行動」を変えていくことだけが私たちにできることではないでしょうか。

4、考え方は見える景色を一気に変化させる

今日は、成績を伸ばす上でぜひとも治したい考え方について書きました。

おそらく、この記事を読む前と後で、頭の良さや周囲の環境は全く変わっていないと思います。

しかし、自分の意識は変わったのではないでしょうか。

”ない”ものに目を向けるのか、それとも”ある”ものに目を向けるのか、考え方一つで見える景色は全く変わってきます

これが「考え方」の持っている底力です。

これまで「誰かのせい」にしてしまっていた人も過去は気にせず、今から始めましょう。

頑張る受験生のみなさんを応援しています!

一緒にがんばりましょう^^

ちなみに、今日の記事は「ある本」を土台にして話しています。(お気づきの方もいるかもしれません。)

僕の人生に大きな影響を与えた本であり、僕自身の考え方のベースになっている本です。

有名な本なので知っている人も多いかと思いますが、それについてはまたいつか機会があれば書こうと思います。

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