大学受験

数学ニガテな文系、待望の一冊!【数学ⅠA入門問題精講の紹介】

このブログのコンセプトは「高3からの大学受験」ということで、高校3年生の1年間、徹底的に勉強して志望校に合格するための方法を紹介しています。

最短で志望校に合格するために、やはり障害となるのが苦手科目です。

特に文系のみなさんにとっては、数学がネックとなっているのではないでしょうか。

国公立大を受験する場合、共通テストで必ず数学とぶつかることになります。旧帝大をはじめとした難関国公立大なら、2次試験まで数学が必要になります。

そんなニガテな数学を1年でなんとかできるのだろうか、と心配に思うのも当然です。

しかし、安心してください。

まさに数学ニガテな文系諸君のために作られたといっても過言ではない参考書がついに出ました!

その名は「数学ⅠA入門問題精講」。旺文社の問題精講シリーズです。

今日は、文系で数学がニガテだ、という人にオススメの参考書として、「数学ⅠA入門問題精講」を紹介していきます。

※「数学ⅡB入門問題精講」も存在しますが、今日はⅠAに絞って説明します。

ポイント1:解説が丁寧

これまでの数学の参考書は、問題8:解説2ぐらいの割合で、とにかく問題のパターンと解法を覚えていきましょう、というスタイルでした。

たとえ、解説が丁寧な参考書だとしても、「問題の解説が」丁寧というもので、問題演習→解説という流れは同じでした。

実際、数年前からすでに出ていた同じ問題精講シリーズの「基礎問題精講」と「標準問題精講」の2冊は、従来のスタイルとおおむね変わらないものでした。

しかし、今回の入門問題精講は違います。問題3:解説7ぐらいで徹底的に解説に力を入れています。

「教科書を読んで、わからない人でも大丈夫!」の謳い文句は嘘ではありません。

この解説の丁寧さが、数学ニガテな人にとっては非常にうれしいのです。

ポイント2:問題”以前”を教えてくれる

数学ニガテあるあるに「この問題は何をしているのか分からない」というのがあります。

例えば、「2次方程式の実数解の個数を調べよ」という問題が出てきたら、僕らは反射的に判別式Dを使って解いていきますね。

しかし、数学のニガテな人(僕含め)からしたら、どうしてDを使うのかとか、さっぱり分からないのです。

解説にそう書いてあったから、先生がそれで解けると教えてくれたから、でしかないのです。

「理屈はいいから、とにかく解けるようになればいい」という考えも確かにありますが、なにをやっているか分からず、ただ習った手順で計算をしていくだけって正直面白くありません。

「どうしてそれをするのか」が気になってしまうのです。

入門問題精講は、そんな僕たちにとって、まさにベストな一冊です。判別式の正体が解の公式に含まれていること、そして、なぜその判別式の符号で解の個数がわかってしまうのかまできちんと説明してくれています。

教科書にも説明されていたのかもしれませんが、こんなに「へー、そういうことなんだ!」と思ったのは初でした。

この本の存在を知ったのは最近だったのですが、「高3のときに出会っておきたかったな」と心底思いました。

問題の解説だけではなく、問題より前の「背景」といえば分かるでしょうか、どうしてそんな問題が出るのかといった部分を説明してくれているので、すごくしっくりくるんです。

ポイント3:数学の発想までも解説してくれる

これも数学が苦手な人あるあるですが、「同じ問題ならできても、少し形を変えられてしまうと途端にできなくなってしまう」というのがあります。

うんうん、とうなずいてしまうあなた。安心してください。

この本、他の問題にも応用が効く「数学的発想」までを説明してくれています。

これまで、数学的発想はたくさんの問題を解いて、そこから感覚的に身につけなければなりませんでした。しかし、たくさん問題を解いてもそんな発想はさっぱり身に付かず・・

僕は結局、たくさんの問題パターンを暗記して入試に臨みました。

確かに、文系数学ならある程度のところまでは暗記でいけます。

しかし、数学的発想を発揮しない数学など、チーズのないチーズバーガー。まるで楽しくありません。

ここを丁寧に紹介してくれている入門問題精講は、まさに刷新的な一冊です。

ポイント4:とことん入門者目線

僕たちのように数学ニガテな人は(一緒にしてごめんなさい)、数学のできる人からしたら全く理解できないところでつまずいてしまいます。

・f(x)って何?

・どうして平行移動なのにxにx-aを代入するのか?(+じゃないの?)

本当に

「え、そこ!?」

みたいなところで、つまずきます。

しかし、入門問題精講は、そんな私たち目線で解説してくれます。

多くの「入門」と呼ばれる参考書は、初めの方こそ入門者目線ですが、突然説明が省略がちになっていき、入門者を入門の段階で置き去りにして先へと進んでいってしまいます。参考書を作っている側からすると、入門者がどこでつまずくのかを理解するってけっこう難しいんですね。

だから、その点で入門問題精講は数学につまずく生徒たちをしっかり理解した数少ない参考書だと言えます。

数学が苦手な多くの生徒は、おそらく中学数学が怪しいことが多いですが、その点もしっかりカバーしています。

「関数」や「解の公式」など、中学校では覚えるだけにとどまっていたところを改めて丁寧にやってくれます。

だから、高校数学とのつながりが見えてきて、「なぜこの公式を学ぶのか」「この考え方はどこで使うのか」などが分かりやすくなります。

まとめ

入門問題精講は、これまでみてきた中で、最も数学のニガテな人々の目線に立った参考書です。

たとえあなたが高3だったとしても、数学に苦手を感じているなら、この「入門問題精講」から始めることを推奨します。

これまで、どうも数学が好きになれなかった人でも数学という学問の面白さが垣間見える一冊です。

ぜひ、使ってみてください^^

数学がニガテだったド文系の僕からのオススメでした!

お問い合わせ