勉強法・モチベーション管理

成績を一気に上げたいなら自己流をいったん手放そう

学校の授業や、塾で先生から言われた勉強法に対して、「正直納得いかない・・」と思ったことはありませんか。

「もっとこうした方が効率いいんじゃない?」

「僕の流儀に反する」

「めんどくさい・・」

こういうとき、取る選択肢は3つ。

  1.  先生のいう通りにやってみる
  2.  自分のやり方でやる
  3.  やる気をなくす

3はまあ論外だとして、1、2あなたはどちらの行動を取りますか。

もしあなたができるだけ早く成績を上げたい、と思っているなら答えは迷わず1です

今日は、「たとえ先生の勉強法(アドバイス)に納得いかなかったとしても、とりあえずやってみるべきなのはなぜか」を説明します。

指導方針に対する疑問

例えば、塾に入って、あなたに担当の先生がついたとしましょう。

あなたは英語の長文が読めず、長文対策をしたくて塾に入った。

しかし、その先生の授業では英単語のテストと英文解釈しかしてくれません。

周りの生徒は長文問題をバンバンやっているのに、あなたはずっと英文解釈。

だんだん不安になってきます。

「このままで間に合うのかな・・」

「いっそのこと他の先生に担当変えてもらおうかな・・」とまで思うかもしれません。

そして、インターネットなどで「長文の勉強法」を調べ、自分のやり方を正当化するための情報を得て、自己流で突き進んでいこうとするかもしれません。

先生に見えていたもの

あなたは長文ができないと思っていましたが、実は、覚えている英単語の量が少なく、一文一文をしっかりと読めておらず、それが長文ができない原因でした。

そして、そのことに先生は気づいていました。

だからこそ、先生は英単語と英文解釈を徹底的に扱ったのです。

この例の要点は何でしょうか。

先生には、生徒が伸び悩んでいる根本原因が見えていることがあります。

一見すると、的外れなアドバイスをしているようで、それが的確であることがあります。

そして、これは当然ですが、先生はあなたよりも教科の知識がありますし、受験について多くを知っています。

だからこそ、先生のアドバイスを素直に当てはめる方が、早く成績が上がります。

納得いかないからこそ伸び悩んでいる

先生のアドバイスに対して「納得いかない・・」と感じるということは、それが自分のいいと思うやり方ではないと思っていることになりますよね。

実はここにあなたが伸び悩んでいる答えがあります。

少々きつい言い方ですが、「その先生のアドバイスに抵抗を感じるからこそ、今あなたは成績が上がっていない」のです。

抵抗を感じるということはここが成長のチャンスだということでもあります。

成績をグングン上げる生徒は、ためらいなく先生のアドバイスを当てはめます。

この「素直さ」が成長の秘訣です。

とりあえずやってみる

ゆえに、先生から「こうやって解きなさい」とか「このテキストをやりましょう」とか指示を受けたとき、とりあえずやってみましょう。

きっと先生には何か考えがあるはずです。それを信じましょう。

やってみることもしないで、「私には私のやり方がある」と開き直ったり、他の生徒と先生の悪口を言い合ったりするのは、自分で自分の成長を妨げています。

とりあえずやってみる、とは、「先生の言いなりで何も考えずに勉強する」ことではありません。

先生のやり方を当てはめながら「先生の勉強法の本質は何か」「先生はなぜこの勉強法を勧めるのか」を考えるのです。

これが考えて勉強するということです。

確かに、人それぞれどんな勉強法が適しているかは違うので、自己流に勉強法を見つけていくのも大切です。しかし、自己流にアレンジするのは、先生の勉強法の本質が分かってからです。

この順序が逆になってしまう、つまり自分の勉強法を土台にしつつ、納得できるところだけ先生のアドバイスを参考にする、というやり方をとってしまうと自分の殻を破ることができなくなってしまいます。

それでも本当にイヤな時は・・

ここまで読んでも「どうしても先生の言う通りにしたくない・・」と思う場合、

  1.  そのアドバイスが間違っている
  2.  先生と相性が合っていない

のどちらかです。

いずれの場合にせよ、そういう時は自分の感覚を信じてOKです。

確かに、多くはありませんが「それどうなんだろう?」というアドバイスをされる先生もおられます。

また、先生と生徒とは、人と人との関係ですので、どうしても性格等から来る相性があります。「ほんとうに無理・・」という場合は、先生を変えてもらった方が賢明かもしれません。学校ではこれができませんが、塾なら可能です。

とはいえ大概は、先生の助言に従う方が多くを得ることができます。

「とりあえずやってみる」という僕のアドバイスを「とりあえずやってみて」ください。

まとめ

  •  先生のアドバイスをとりあえず試してみよう
  •  抵抗を感じた時、そこに壁を突破するためのヒントがある
  •  どうしても無理なら自分を信じよう

教育は信頼関係を前提にして成り立ちます。

もちろん先生は歩み寄ろうと努力しますが、生徒の側も教わったことを試してみるという形で歩み寄ることが大切です。

先生と生徒、双方が歩み寄り信頼関係が強固なものとなったとき、学習効果は最大限に高まります。

まずは、とにかくやってみましょう。すべてはそこからです。

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