大学受験

学校の夏休み補修講座(特講)は参加すべき?

夏休みになると、多くの学校で大学入試に向けた補修講座(あるいは特講)が始まると思います。

難関国公立大、難関私立大、中堅国公立大・・といった感じで大学の難易度別に講座が開講され、自分の受けたい授業を受けにいく、といったスタイルです。

塾でもよく生徒から「学校の特講って受けた方がいいんですか?」と質問を受けることが多いので、今日は「学校の補修講座を受けるべきか」というテーマで書いていきます。

この記事を読んで、特講選びの参考にしてみてください^^

結論:取らないor最低限でOK

はじめに結論を言っておきます。

講座は取らないか、最低限1つか2つでOKです。

※ただし、基礎がだいたい出来上がっていて、バンバン実戦形式で解いていきたいという人は例外です。また、塾などの学習サービスを全く利用していない人は取っておいた方がいいでしょう。(しかし、それでも2つ3つ程度で十分です。)

では、なぜ補修講座(特講)を最低限でいいと言うのか、理由を説明します。

大前提:自分の勉強時間が一番大事

夏休みという長期休暇でまずすべきことは、受験教科の基礎を確実に据えることです。

人によっては、高1の学習内容からじっくりとやらなければならないかもしれません。

補修講座を取るか検討する際、その「自分の勉強」のための時間をちゃんと作れるかをよく考えてください。

補修講座は、志望校の難易度別に開講される場合が多く、基本的には大学の過去問の解説が中心となると思います。

まだ、基礎が出来上がっていない段階で入試問題の解説を聞いても、多くを理解することは難しいです。

そして、入試問題の解説をするということは、各自で事前に解いておくことが要求されるはずです。

入試問題を自分で解かなければならないのです。

もう基礎が出来上がっていて、応用に挑戦したい人にとっては最適だと思いますが、基礎知識を増やしていく必要のある人からすると、時間を大幅に取られてしまいます。

特に、6月までがっつり部活をやってきた人にとっては、夏休みで基礎を固める必要があります。自分の勉強時間をまずはしっかり確保しましょう。

補修講座は勉強時間ではない

そして、一番気をつけないといけないのが、「補修講座に行って、勉強した気になってしまう」ことです。

ありがちな夏休みの1日を再現してみましょう。

7月31日

午前中は普通に授業

午後から2〜3教科講座に参加

講座が終わると午後3時〜4時

ああ、今日も頑張った。友達としゃべったりいろいろして、家に帰るor塾に到着するのは5時〜6時。

そこから、ようやく勉強と思いきや、家or塾について一息。

スマホをチェックor塾の友達とおしゃべり。

さあ、いよいよ勉強だ。

そして始めるのは、明日の授業、補修講座の予習。がっつり入試問題を見て、やる気をなくすあなた。

ようやく片付けたと思ったら、もう夜の9時。

もはや自分の勉強をする時間と体力とモチベーションは残されておらず・・

「ま、補修に出てるし、勉強してないわけじゃないからいいでしょ」と自分を納得させて眠りにつく。

そして、補修講座が終わる8月上旬までこれを繰り返すことになります。

このパターン、何を隠そう、現役生時代の僕の夏休みです・・

僕は、塾には行ってなかったので、自宅でのパターンですが、あまり賢い夏休みの使い方ではなかったと思います。

そして、このような過ごし方をしてしまう生徒は本当に多いです。

なので、あえていいます。

補修講座に出ている時間は勉強時間に入れないでください。

もし、それで自分の勉強ができなくなるなら補修講座は取らない方が賢明です。

もし最低いくつかはとらないといけないなら、その最低限だけにしましょう。

講座に限らず、映像授業などもそうなのですが、解説を聞いているだけではできるようになりません。

必ず、自分でやってみてできるかどうかチェックするトレーニングを繰り返さなければなりません。

だからこそ、「補修講座は勉強時間ではない」という意識が必要なのです。

「あなたにとって」必要かを考えよう

したがって、その補修講座はあなたにとって本当に必要かを考えることは大切です。

  •  なんとなく同じ志望校の友達も取っているから
  •  友達と一緒に帰るから
  •  先生が取っておけというから
  •  志望校対策でとりあえず

こういった理由で受講するのは避けた方がいいでしょう。

特に「友達と一緒に・・」というのは受験ではNGです。

もちろん、友達と仲良くするな、というわけではありません。自分の選択は自分で責任を負わなければならないからです。

今、自分にとって本当に必要な勉強は何かを考えて、補修講座を検討しましょう。

補修講座の時間を自習時間にする

自分の勉強のために補修講座を取らなかったのに、結局、だらだら過ごして終わってしまったら本末転倒です。

そういった事態を避けるために、本来、補修講座に行っていたタイムスケジュールで勉強するといいでしょう。

場所は、学校の自習室や塾の自習室など、誘惑のない自宅以外の場所がおすすめです。

まとめ

今日のまとめです。

・最優先は自分の勉強

・補修講座は勉強時間にカウントしない

・相談してもいいけど決めるのは自分

特に塾に行っている人は、学校の補修講座と塾の夏期講習とで自分の勉強時間がほとんどなくなってしまう恐れがあります。塾の先生とよく相談して、必要な分だけの講座をとるようにしましょう。

夏休みは、1ヶ月ほどあるとはいえ、あっという間に終わってしまいます。

最大の学習成果を上げるためにも、優先順位を考えて講座を選択していきましょう^^

 

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